山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

奈川の岩魚と田舎蕎麦

2014-06-08 00:35:44 | フライフィッシング
                 先週末、西穂を下りて温泉に浸かったあと、そのまま帰宅するのがもったいなくて駐車場にテン泊した。

                 



                 どうしても竿を出したいというオ-ちゃんを案内して沢渡から15分ほどの奈川に向かった。
                 奈川といえば数年前、藤沢のH氏に同伴してお世話になった岩花荘が懐かしい。
                 釣り券を求めがてら黒川沿いの岩花荘に立ち寄ってみると元気なおじちゃんとおばちゃんが迎えてくれた。                
                 

                 もちろん僕のことは忘れていたけれど常連のH氏の名前を出すと、
                 おぉおぉ指圧のHさんかと懐かしそうに顔をほころばせてくれた。
                 気さくなおばちゃんがお茶を淹れてくれてお茶のアテにとウルイの酢漬けを全部食べろと振る舞ってくれた。
                 ウドの炒め物も全部平らげると美味しい沢庵を出して全部食べろと言う。
                 釣りが終わったら寄って風呂に入って飯を食っていけと誘って頂いたけれど今度またH氏と来るからと辞去した。
                 H氏に写真を見せたいからとねだると、87歳になる釣り名人は体を寄せて快く写真に納まってくれた。 

                 

                 もう一度、岩花荘に泊まって飲み明かしてみたいなあ。




フライなら奈川本流がいいと釣り名人が言ってくれたが岩花荘の少し下流の黒川に竿を出した。






大きくはないけれど岩魚がそこそこ遊んでくれる。





渓畔の斜面にはミツバとミズが自生している、帰りに摘むことにしよう。





渓では岩魚が踊り





踊り疲れた岩魚がのびる!





太くて柔らかい上等のミズを摘んだ。
赤い根元はタタキにして味噌とにんにくで和えて頂き、茎は皮を剥いてから浅漬けにすると実に旨し!






                 釣りは1時間ほどで切り上げてH氏御用達の福伝に立ち寄る。 

                 



蕎麦前に山菜の天ぷらをお願いすると田舎のお蕎麦屋らしくコシアブラ4本、タラの芽2本、ウドの葉2本のてんこ盛りになっている。
今年はじめてのコシアブラを堪能して山菜シ-ズンを心置きなく終わることができた、あぁ奈川に来てよかった!





ウルイのお浸しを鰹節と醤油で美味しく頂いた、マヨかけのサラダより断然おいしかった。

 



〆はもりそば3枚





隣の席では奈川名物『とうじ蕎麦』、暖かいつゆが美味しかった。





数年前のゆるゆるの釣り旅を思い出してしまった食べてばかりの今回の旅でした!



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30年ぶりの北アルプス

2014-06-02 23:58:22 | 山歩き.散歩
歳月の過ぎゆくのは早いもので、訳あって山をやらなくなってから30年が過ぎようとしています。
ふる里の山や雪の丹沢は歩いてはいたものの北アルプスという固有名詞は忘却の彼方へと追いやっていたのです。
ようやく5月の仕事も一段落したので相棒のオ-ちゃんと深夜の中央高速に乗り北アで一番楽なコ-スを目指します。

雪の回廊を歩き始めると地面の雪は殆ど消えていて萌え始めた水芭蕉が出迎えてくれました。






前半は緩やかなアップダウンの道が樹間を縫うように進む、足慣らしにはちょうどいい。






時々立ち止まって笠ケ岳から弓折岳に続く雪の稜線を眺めては息を飲む。






後半の40~50分は延々と続くこんな急登が待っている。






ツボ足のままキックステップで着実に進む、さすがに帰りの下りでは12本歯を装着した。






みな小休止を入れながら息を整えないと前に進めない、ガンバレ!






樹林帯を抜けるとようやく西穂山荘が見えてほっとする。
この瞬間にエクスタシ-を感じてしまうのは山屋がみなマゾヒストである証なのかもしれませんね。






山荘前のテン場の雪は消えかかっていました。
真正面に大きく聳える霞沢岳を眺めながら10分ほど休憩を取って独標に向かいます。






丸山までの稜線上からはすでに雪が消えていて夏道になっていた。






左の尖った山が笠ケ岳、右に抜戸岳、弓折岳と続き、更にそのずっと右奥の蔭には双六、鷲羽、水晶などの黒部の山々が連なる。






更に登って行くと稜線はまた雪に覆われる。
振り返って見ると右奥の赤茶けた山が焼岳、正面が乗鞍、左が霞沢岳、谷筋が上高地、大正池が霞んで見える。





さあ、これから独標まで行ってビ-ルにしよう!
手前に見える雪のピ-クの左奥、ド-ム型のピ-クが独標2701m。
その先にピラミッドピ-ク、西穂と続くのだけれど雪が全く残っていない。

情けないことに、快調に進んでいた僕は手前のピ-ク直下で太ももが攣りはじめて独標を諦めることとなった。
筋肉の衰退が進んでいる中高年は毎日ほどほどのトレ-ニングを続けて足を鍛えていないと悔しい思いをすることになる。



一人で独標に向かったオ-ちゃんはというとピ-ク直前で引き返してきてしまった。
聞けば中高年女性のグル-プが下りを怖がって動けないことに業を煮やしたようであるが本音は空腹のイラつきかも?






帰路に乗鞍をズ-ムアップ、もっと雪が残っていたらどんなにか美しかっただろうに、、、、






可愛い山ガ-ルにシャッタ-を押してもらって思わずはしゃいでしまった。
僕の足とオ-ちゃんの手が隠したかったものはいったい何であったのでしょうか?








不覚にも足が攣ってしまって山は少々不完全燃焼に終わりましたが、下山後は完全燃焼したいものですね。
先ずは温泉でほっこりしたら、生ビ-ルをグビっとやりながらナマズのお刺身をば初めて頂きます、これはイケる!



 



そして、この地に来たら定番の飛騨牛は外せませんね、お蕎麦も頂きたいので僕にはこれが適量、もう昇天するほどに旨し!



晴天に恵まれて、いやぁ雄大な北アルプスはいいですね!
これからあと10年、初心者に戻って楽しんでみようと思います。








コメント (24)
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