山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

ふる里の山で山飯!

2015-01-14 00:12:30 | 山歩き.散歩
凍結していた林道も登山道も1週間ですっかり雪が消えいた。
今年2度目の石砂山は一番きつい牧馬峠から入ってみた。

ただでさえ不明瞭な登山道に落ち葉が厚く降り積って歩きにくいったら。
しかも谷側に傾斜した狭い道を踏み外せば垂直に切り立った谷底に転落して命を落とす。
たとえ600mに満たない低山もまた山、標高の高低で山の危険度は計れない、くれぐれも油断召さるな!

ステップを切っていない頂上直下の急登は尋常ではなくて、1歩踏み出すたびにズルズルと後退を余儀なくされる。
靴で落ち葉を払い、つま先で踏ん張り、小枝を掴み、這いつくばりながら高度を稼ぐ、下りはもっと怖い。





大和人のDNAに刷り込まれているのだろうか?
どの山に登っても何故か富士の在り処を探し、姿が見えれば喜びが湧いて晴れ晴れとする。
左右対称の流麗な姿ではないけれど、加入道山に隠れた富士もこれはこれで乙なものである。





毎年10回ほど足を運ぶこの山は、僕にとってどんな意味があるのだろうか?
同じ道を辿り、同じ風景を眺め、同じ場所に陣取って、のんびり山飯を作る、ふる里の山は落ち着くんだよねえ!





時間のかかる玉ねぎのおでんを最初に仕込む。
おでんのツユが煮立ったら、上下を切り落とした玉ねぎを丸ごと煮込む。

 



ビ-ルをやりながら、落し蓋をしてコトコトと30~40分じっくりと煮込む。





ホイル焼きにしたカキピ-マン。





塩を振って、スライスしたレモンと一緒に頂く、これには鬼ころしがいい!





皮つきのままホイル焼きしたじゃがいも。
一片のバタ-に醤油を添えるとトロっと溶けて、もう1本ビ-ルを空ける。





40分煮込んだ玉ねぎは甘~くとろっとろに仕上がった、2本目の鬼ころし。





呑んだあとの〆はラ-メンに限る。
多目のアオサとワケギを添える、山で味わう潮の香が実にいい。





山はいいですね!
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福よ来い!

2015-01-01 22:24:02 | 独り言
皆様、あけましておめでとうございます。
心穏やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
私の住む府中は、はらりと雪の舞う嬉しい年の始めとなりました。
2014年を振り返れば悲喜交々、それでも感動と喜びが遥かに優る1年でありました。


(お鷹のみち)


僕は今年4月に62歳を迎えます。
思えばこの年齢まで良くぞ生きていてくれたものだと自分の生命に感謝したいと思います。
心臓は休みなく鼓動を続け、血液が隈なく体に行き渡り、身体はそこそこ思うようになり、お酒も食事も美味しく頂ける。


(真姿の池)


若者は未来に生き、老人は回想に生きるとか。
僕はそのどちらに生きているのだろうかと、考えてみました。
結論はその中間地点、なぜならやりたいことが山ほどあってそれを実現できる力がまだ残っているから。


(武蔵国分寺)


日本という国はなんて美しい国なのでしょうか!
連綿と受け継がれた文化があり、上質な素養を持つ国民一人ひとりによってこの国の秩序と自然が維持されています。

山に登れば、少しだけあの空に近づくことができる!
渓に立てば、まばゆいほどの流れと無垢な岩魚が遊んでくれる!
森を彷徨えば、豊穣の恵みと清涼な空気が心を解きほぐしてくれる!
だから今年も時間の許す限り山を歩き、渓に立ち、森を彷徨いたいと思います。


(八幡神社)


僕は山や渓を愛する同好の士に出会えたことに心から感謝しています。
だからこそ、運命的な出会いで結ばれた皆さんとの関係を大切にしたいと願っています。
この1年が終わる時、皆さんと焚火を囲んで男の根源的欲求を満たす喜びに浸りたいと思います。


(八幡神社)


最後に、この国の自然と人々の営みがいつまでも平穏でありますように!
人を思いやる慈愛に満ちた大和民族の心根がいつまでも保たれますように!
コメント (38)
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