御影堂門をくぐり、その場所から少し先に建
つ御影堂を眺めていると、何やらアナウンス
が流れてきました。
お寺でアナウンスが入るなんて珍しいなぁと
思いながら聞いていると、春分の日に因んだ
ご講話が13時10分から御影堂であり、誰でも
参加できる…といった内容でした。
時計を見ると、ちょうど13時。
お!タイミング良き!これは聴かないと!
そのまま御影堂に向かいました。
実に大きく立派なお堂です。
朱色と青緑色の華やかな神社も良いですが、
暗めなトーンで重厚感のあるこのお寺はより
心に落ち着きを与えてくれる気がします。
お堂の入り口で靴を脱ぎ、階段を上り、お賽
銭箱の前に立ち、お参りしました。
それから、堂内に足を踏み入れました。
瞬間、空気の違いを感じました。
素晴らしい空間です。
身が引き締まります。
ご講話のあるなしに関わらず、堂内には自由
に入れるようです。
東本願寺は、浄土真宗・真宗大谷派の総本
山。
私は無宗教で、仏教についても無知でしかな
いのですが、私にとっては宗教云々はどうで
もよいことです。
良いものは良いと思うし、素晴らしいものは
素晴らしい。
素直に五感で感じること、伝わって来るこ
と、心に響くことが自分にとって何より大切
なことだと思うし、第六感も信じたいと思っ
ています。
そして、これは私の考え方の癖でもあるので
すが、常に本質を探ってしまいます。
正面に、宗祖・親鸞聖人の御真影が安置され
ています。
真っ黒な人型をしていて、お顔も何もわかり
ません。
でも、それを見つめているだけで涙が出まし
た。