6月24日金曜日の静岡新聞の夕刊にいろいろな梅酒の使い方の記事が掲載されています。
これからは夏野菜の季節なので、紹介されている梅酒を使った「夏野菜のピクルス」や
「夏野菜とフルーツの梅酒元気ゼリー」とか見ているだけでも美味しそうです。
「梅丸」も甘すぎず、品の良い飲み口とご紹介頂いております。
「シダ・シードル」ですが、
これは志太泉の純米発泡酒になります。
発泡性日本酒だと「すず音」とか「澪」が有名ですが
この二つは、いわば微発泡性日本酒です。
対称的に「シダ・シードル」は強発泡性日本酒です。
「シダ・シードル」を振ってから開栓すると
半分くらい噴き出すと思います。
シャンパンくらいの発泡力と考えてください。
発泡性の日本酒というのは、一般的に甘い酒です。
この「シダ・シードル」も他の志太泉と比較すると甘いですが
他社の発泡性日本酒に比較するとかなり辛く感じると思います。
発泡性日本酒の造り方というのは、概ね3つの方法があります。
炭酸ガスを充てんする酒と濁り酒と瓶内2次発酵が行われる酒です。
炭酸ガス充填の酒は、ソーダ水やコーラと同じ原理なので
開栓後、時間が経つと発泡性は消滅します。
そうなると概ね美味しくはないです。
ただし、気の抜けたコーラが好き人なら、美味しいかも。
「シダ・シードル」は瓶内2次醗酵の酒なので、開栓後も発泡力が持続します。
もちろん、開栓直後は、強発泡が翌日には(微)発泡になるくらいです。
開栓後は、飲み切りがおすすめではありますが
数日後くらいでしたら、まだ発泡は楽しめます。
新酒の本醸造が生酒で発売されました。
このお酒はレアです。全部で年間1.8L200本です。
すいすい飲みやすくて新酒らしい爽やかさがあり、税抜2000円のお買い得な酒です。
肩ラベルに”Shizuoka no2"と書いてあります。
これは、静岡で2番目に美味しいという意味ではないですからね。
静岡酵母NO-2を使用しているという事です。
くれぐれも、この酒が静岡で2番目に美味しいなら1番目に美味しい酒はどれなどという誤った疑問を抱かないようにお願い申し上げます。
昨年、過去最大(級)の発泡力を誇った「蔵出し濁り酒 本醸造生原酒」が今年も登場。
さて、今日も全世界の2503人の濁り酒ファンにお役立ち情報を発信していきます。
濁り酒の魅力といえば、発泡力ですが
似たようなスペックの酒でも、どちらの方が発泡力が強いかは開栓しないとわからないですね。
今回のテーマは、開栓せずにいろいろな濁り酒の発泡力を推測する。
不等号>で発泡力の大小が示されています。
発泡力の強い酒>発泡力の弱い酒
1 生>>>>>火入れ
解説 基本的に火入れをした酒は、酵母に活性がないため発泡しません。
2 キャップ穴なし>>>キャップ穴あり
解説 キャップをみると、濁り酒の場合小さな穴があるキャップを使用して場合がありますというか、その方が一般的です。これは、吹きこぼれる事を防止するために瓶内のガス圧を逃がすための穴なので、穴ありの発泡力は弱いです。でも穴ありでも、穴から逃げる以上にガスが発生が発生していれば吹きこぼれる場合もあります。
また、穴ありの瓶に入れられた濁り酒は、いつの日かすべてのガスが放出されるので、泡がでなくなる日が来ます。
穴なしの瓶で一升瓶口の場合は、かなりの年数が経過しても発泡力が持続します。スクリューキャップの場合は一升瓶口と比較すると経過時間に応じて発泡力は減退していきます。この違いは、一升瓶口の方がスクリューキャップより密閉度が高いためです。
3 酵母活性が高い>>>酵母活性が低い
解説 こんなものは、見てもわからないですが、稀に瓶を見ていると泡が濁りの部分から上に向かって少し上がっているのが見える場合があります。
このような瓶はかなりの発泡力があるでしょう。
4 純米>>本醸造
解説 アルコール添加により酵母は弱体化するので、基本的に純米酒の方が発泡力が強いです。
志太泉酒造でも、純米濁り酒は、あまりにも発泡力が強くクレーム対策のため発売中止となりました。ただし、志太泉の場合本醸造でも強く発砲(泡)します。
5 濁りが濃い≧濁りが薄い
うすにごりのレベルだと微発泡ぐらいだと思います。
濃い濁り酒と特濃の濁り酒がどちらが発泡力が強いかというと微妙です。
7 アルコール度低い≧アルコール度高い
一般的にアルコール度が高いと酵母が弱りますのでこうなります。
一定以上にアルコールが低い場合はそうでない可能性も高いです。
今回は濁り酒でしたので、発泡するそもそもの原因は酵母が炭酸ガスを作るという事になります。
清酒まで、考えると、発泡は上槽後も、もろみ中の炭酸ガスが残存している場合(ガス感という言葉が使われる場合が多い)やカーボネートしている場合も(炭酸ガスを充填すること)ありえますが、とりあえず濁りの場合はあまり考えなくともよいかと思います。
今日も私の運勢は総合運で12星座中11位だそうです。
でも、私ももう51歳だから本当は知ってるんですよ。
総合運の2位も4位も7位も11位も本当は12分の1ずつ起きるんですよね。
今 2. 4. 7. 11ってどんな数列か考えた数少ないあなた。
爽やかじゃないからもてません。
そして今は、こういうのは、智に働けば角が立つと思ったもっと少ない殿方。
説教くさいといわれがち。
そして、智(ち)に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。って検索した人。
それはやめたほうがよいです。
それくらい知ってるんですよ52歳だから。あれ。
まあ、前置きが長くなりましたが
志太泉酒造も夏酒らしき酒純米吟醸を発売しました。
ラベルが夏っぽいだけで、春夏秋冬四季折々飲用可能です。
現在の主流の純米吟醸より繊細ですが
わずかに例年より甘やかで艶っぽい感じがします。
詳しくは、こちらに(PDFファイル)
you tube風に言うと
「今日の私の運勢って総合運で12星座中11位じゃないですか。」
「いや知らん。」
「まあ、そんな事はどうでもよいんですが」
「なら 言うな。」
ということで、お酒のご案内です。
これからの夏には甘さ控えめで梅の香りが豊かな
「梅丸」「にゃんかっぷラスタ」が美味しいです。
通常の梅酒に比べた、「梅丸」の製造する上での特徴はこんな点です。
( )内は通常の梅酒
1.漬けるお酒が純米原酒開龍です。日本酒の良さが梅酒にも生きています(アルコール(通称ホワイトリカー)で漬けられています)
2.梅が新鮮な地元の梅です。梅の木から収穫してから通常翌日までに漬けられています(鮮度が落ちた梅がつけられている場合があります)
3.氷砂糖の使用量が圧倒的に少ないです。(かなり大量の糖類が使用されています)
4.低温でじっくり10ケ月漬けられています。(常温3ケ月くらいが一般的です)
その結果として、通常の梅酒に比べた、「梅丸」の品質の特徴はこんな点です。( )内は通常の梅酒
1.色が鮮やかな桜色。インスタに映える。(これはこれで魅力はあるが山吹色)
2.香り圧倒的に新鮮で梅林に来たようです。(香りは少ないかな)
3.梅の酸味が全面に感じられ甘さは抑え目。ついでにカロリーも抑え目。(とにかく甘い)
4.酸味があるので食事と合わせて美味しい。(食前酒、食後酒以外はやめた方が良い)
5.酸味のある梅酒は、日本酒といっしょに飲んでも美味しい。飲み疲れた時にぴしっとして味に対しても鋭くなる。(甘すぎて日本酒の味もわからなくなるし、なにより一緒に飲む気になれない。)
あと、品切れのにゃんかっぷラスタも再発売です。
詳しくは、こちらに(PDFファイル)
なおyoutubeのねたは、一浪一留院試落ちのさむらごうちさんというyoutuberです。
いつも、面白い動画をありがとうございます。
今年も全国のアルコール添加普通酒ファンに贈る生原酒
「ふねでしぼった志太泉 普通生原酒」を発売しています。
日本酒の搾りは「ヤブタ」と「薮田産業」の搾り機の使用が一般的です。
http://www.yabuta.co.jp/products/products01.html
志太泉でも「ヤブタ」は活躍しています。
https://blog.goo.ne.jp/shidaizumi2006/e/40ea9b33fe9a261cd1b044a2d63997b8
志太泉も普通酒は、普通はこの搾り機(上記)で搾ります。
それび対して「ふねでしぼった志太泉 普通生原酒」は
特徴は、「昭和製作所」の「佐瀬式」と呼ばれる搾り機でしぼっています。
昭和製作所による説明です。(このサイトの中の縦型)
https://showa-saseshiki.com/about/
改めて、昭和製作所の公式サイトをみるとこれは純米吟醸以上の高級酒向け搾り機でした。
普通酒を搾るなんて、使い方を間違えて申し訳ございませんでした。
後この酒は、全量静岡県産の山田錦で仕込んでいます。
いろいろ間違えて造った酒ですが、ぜひよろしくお願いします。http://shidaizumi.com/sake/R01BY/fune2020.pdf
今年もシダ・シードル発売しております。
http://shidaizumi.com/sake/R01BY/shidasidre2020.pdf
澄んだ酒である清酒は、評価基準がかなりはっきりしています。
蔵としての目標と比較して、今年はよくできたな。少し至らない点があるなという評価はすぐできます。
(ここは今回は、重要じゃないですが)また、これがお客様の評価とは一致しないのがまた当然のことです。
それに比較して、濁りのある酒は、まず、蔵として評価も澄んだ酒ほどはクリアーではないです。(しゃれではないです)
シダ・シードルはさらに評価が難しいのですが、今年はよくできているのではないかと思います。
根拠は、甘味と酸味のバランスでこれくらい酸度(1.7程度)が上がった方がよいのではないかということとガス圧の具合です。
「お酒を買ってください。」となかなか言いずらい世の中ですが、
今年もお酒がいろいろ出来ています。
こちらは、地元藤枝市朝比奈産の山田錦で醸した純米原酒「開龍」です。
http://shidaizumi.com/sake/R01BY/kairyu2020.pdf
志太泉も夏酒を発売中です。
どこにも夏酒とは書いてありませんが、夏に美味しい爽やかな酒です。
志太泉純米吟醸 藤枝誉富士 H30BY
詳細は下記PDFファイルです。
http://shidaizumi.com/sake/H30BY/homarefuji2019.pdf
誉富士の酒といえば、静岡県の酒です。(現状においては)
今後、他県の蔵でも使えるようになるのかはわかりません。
静岡県内の誉富士の酒の中で、志太泉の酒は他の蔵と少し違うような気がします。
それは2点。
①味が軽い
②香りがはなやか(カプロン酸エチルが酢酸イソアミルと拮抗している)
です。
「純米吟醸 焼津酒米研究会 山田錦」は志太泉酒造として、意識的に酒米産地に拘った酒です。
今では、南伊豆の愛国、朝比奈(藤枝)の山田錦、助宗(藤枝)の誉富士などそれぞれの田んぼ場所で特定の酒米品種を栽培して頂いておりますが、その初めの一歩なった酒です。
詳しくはPDFファイルで
http://shidaizumi.com/sake/H30BY/junginyaizu2019.pdf
純米吟醸 焼津酒米研究会山田錦 生原酒 H30BY
(写真は、昨年の同じ酒の写真です)
似たようなスペックの酒として、純米吟醸 藤枝 誉富士があります。
両方とも、地元酒米、同じ精米歩合55%、静岡県酵母NEW-5使用。
共通項は多いですが、蔵としては違う酒に仕上げています。
味わいは、誉富士は柔らかさを、焼津山田錦はシャープさを目指しています。
香りは、誉富士は少し華やかに、焼津山田錦は爽やかな印象を求めています。
意図が先か、米の特質に合わせたの先かは、今となってははっきりしませんが試行錯誤の中で、今のスタイルの落ち着きました。
純米酒全盛の時代に、アルコール添加量の多い普通酒のふねしぼりがよく売れます。
特徴は、
1.(平成最後の)ふねしぼり
2.ほぼ山田錦使用
です。
この酒は、よくできたと思っています。
詳細のPDFファイルです。