令和5酒造年度 全国新酒鑑評会は入賞となり、金賞受賞はできませんでした。
出品点数828点の中で入賞酒392点(成績が優秀と認められた出品酒)
金賞酒195点(入賞酒のうち特に成績が優秀と認められた出品酒)
となり例年と比較してわずかに入賞率や金賞率は厳しめの年となりました。
全国的には、兵庫県が19蔵金賞でトップとなっております。
静岡県は入賞6蔵、金賞1蔵で入賞数は例年並み、金賞数は寂しい結果となりました。
独立行政法人 酒類総合研究所の公式の情報は下記より
令和5酒造年度 全国新酒鑑評会入賞酒について | 独立行政法人 酒類総合研究所 (nrib.go.jp)
≪志太泉の受賞歴≫
・本年度受賞を含めて通算22回目の金賞受賞。(通算静岡県内金賞受賞回数2位 1位は土井酒造場)
・過去10年金賞受賞回数(金賞6回、入賞2回)
(過去10年静岡県内金賞受賞回数1位〔花の舞酒造も金賞6回受賞〕)
・静岡酵母での受賞は平成3酒造年度以来
・推定当社金賞酵母別内訳(静岡酵母6回 協会1801酵母4回 明利酵母3回 その他不明)
・当社金賞年代別内訳(酒造年度による)(令和2回、平成12回、昭和8回)
・西原杜氏14年中(金賞8回 入賞3回) 金賞率57% 入賞率79%
・推定当社金賞杜氏別内訳(敬称略)
西原8回(能登)田中2回(南部)高橋2回(南部)中川1回(南部)多田4回(南部)その他5回
・当社金賞製法別内訳(アルコール添加大吟醸21回 純米大吟醸1回)
≪志太泉の受賞酒≫
兵庫山田錦 精米歩合40% 製法大吟醸 日本酒度+3.0 酸度1.2 静岡県酵母HD-1(type3)
≪令和4酒造年度全国新酒鑑評会総評の要約≫ 酒類総合研究所公式総評の要約。
【審査方法】審査では、多様性を重視を審査員を依頼。カプロン酸エチル濃度でまずグループを分け、
さらにグループ内でグルコース濃度が低い酒から高い酒に並べたうえでカプロン酸エチルの低いグループから
審査。この方法は審査しやすいと審査委員から好評。
【出品酒全体の傾向】平均として原料米が溶けたが、グルコース濃度は前年並み、カプロン酸エチルの平均値はやや高め。
味では苦味、渋み、不調和。香りでは甘臭カラメル様、酵母様粕臭、脂肪酸、アルデヒドの指摘が多かった。
純米での出品は17点増加。カプロン酸エチルの低いグループにも出品数の小さなピークが見られた。
【金賞酒(入賞酒)の傾向】金賞酒(入賞酒)の、グルコース濃度、カプロン酸エチルの平均値は、出品酒全体よりやや高め。
グルコース濃度、カプロン酸エチルが過度に高い酒よりは調和のとれた酒が評価された。
≪出品点数(入賞、金賞数)≫出品818点 入賞394点 金賞酒218点
≪県別金賞受賞数≫ 1位山形県20蔵 2位兵庫県【19蔵 3位長野16蔵 4位新潟15蔵 5位福島14蔵
≪静岡県内の入賞蔵≫ 酒類総合研究所より引用 (敬称略)
静岡県内金賞蔵3蔵(正雪、臥龍梅、志太泉) 入賞蔵5蔵(初亀 若竹 出世城 花の舞 開運)
香りの華やかな酵母を使っても、伝統型の酵母を使っても容易に想像できます。
それに比較して燗酒のコンテストで評価されやすいという酒は、明確にイメージできません。
アルコール添加の燗酒と純米の燗酒で単純に純米を評価すべきなのか?
老香を欠点とるか?熟成香という肯定的な評価なのか?その違いに客観性はあるのか?
辛い燗酒、甘い燗酒どちらを評価すべきか?
カプロン酸エチルの強い燗酒をどう評価すべきか?
温度を一定に保つことは、非常に難しい中、温度が少し変動しても客観性が保てるのか?
このような事を考えると、現時点では
吟醸酒の評価(とりあえず全国新酒鑑評会の評価)は、客観性重視。
燗酒の評価というのは、主観性重視。と考えます。
燗酒の客観的な評価軸もあるでしょうが、吟醸酒に対する評価ほどのコンセンサスはないです。
そのため、燗酒コンテスト2022では、極めて主観的にラヂオ正宗を出品しました。
他の酒は面倒くさいので出品していないです。
金賞だったのでよかったです。
全国新酒鑑評会入賞酒&静岡県清酒鑑評会入賞酒限定発売します。
静岡県酵母での出品で品の良い酒になりました。
詳しくは下記のPDFファイル
nyusyosyu2022.pdf (shidaizumi.com)
英国、フランス、米国、中国、香港、モナコ、ベルギー、オーストラリア
これらの国と地域ってどんな特徴がありますか?
答えは、近年、日本酒の鑑評会が開催された海外の国と地域の中で私の記憶にあるものです。
中には、日本で開催されたが、その国の名前が冠されている場合もあると思います。
本当に海外でのコンテストが増えました。
日本酒が、海外の方が親しむきっかけとなったり、話題となるという事は概ね評価すべきことかと思います。
現地の方が審査される場合が多いです。
その評価が妥当かというと、一言でいうとよくわかりません。
まあ、審査が妥当かどうかに強いこだわりはないです。
但し個人的には、次の2点はコンテストには必要かと思います。
1 ブラインドであること
2 審査結果は審査員の点数の単なる集計であること
今後海外鑑評会については、なんとなく気が向いたら出品します。
全国新酒鑑評会で金賞は受賞できませんでしたが、入賞となりました。
今年は静岡酵母で出品しました。
令和3酒造年度 全国新酒鑑評会入賞酒について | 独立行政法人 酒類総合研究所 (nrib.go.jp)
静岡県内の受賞蔵はこちらです。☆が金賞。無印が入賞です。
5月18日に開催されました静岡県清酒鑑評会にて吟醸酒部門、純米吟醸酒部門とも会長賞を受賞しました。
吟醸酒部門は5位。純米吟醸酒部門は8位でした。
吟醸酒部門の知事賞(1位)初亀醸造様
純米吟醸酒部門の知事賞(1位)は、磯自慢酒造様でした。
おめでとうございます。
今年に関しては、出品酒全般を利き酒する機会はなさそうですので
出品酒の傾向などはわかりません。
公的機関の鑑評会については、今年は全国新酒鑑評会、名古屋国税局、静岡県清酒鑑評会の3つに出品します。
民間鑑評会については、様子見です。
今年度はIWC、KURAMASTERは出品しません。
令和03酒造年度の能登杜氏自醸酒鑑評会は普通酒部門にて入賞しました。
能登杜氏もだんだん生粋の能登出身杜氏が少なくなり、
当社の西原のような他所からきた杜氏が多くなりました。
これも時代の流れですね。
杜氏によると出品酒は甘い酒が多かったようです。
ワイングラスでおいしい日本酒アワード 2022 にて『志太泉 純米酒』が金賞を受賞しました。
金賞になったという事は、出品酒の内、品質評価上位約30%以内であったという事になります。
出品社292社から1064点のエントリーがあったという事で昨年度の全国新酒鑑評会の821点(蔵)
と比較しても大規模なコンテストかと思います。
このコンテストは初出品となります。
今年は、初年度のお試しということで『志太泉 純米酒』をメイン部門に出品して 他部門はは出品しておりません。
来年以降は他部門への出品も検討します。
以下、『ワイングラスでおいしい日本酒アワード 実行委員会』公式サイトより転載します。
「世代」「業態」「国」の境界を超えて日本酒を広げることを目指す当アワードは、
12 年目の今回、 292 社から 1064 点のエントリー(審査は 1061 点)を頂戴することができました。
3 月 8 日に厳正な審査をおこない、最高金賞 54 点、金賞 269 点を選考いたしました。
表彰式・お披露目会の詳細は下記公式 HP で後日発表いたします。
■審査結果
最高金賞: メイン部門 18 点( 18/330 点)入賞率 5.5%
スパークリング SAKE 部門 3 点( 3/58 点) 入賞率 5.2%
プレミアム大吟醸部門 16 点( 16/333 点) 入賞率 4.8%
プレミアム純米部門 16 点( 16/312 点) 入賞率 5.1%
プレミアムスパークリング SAKE 部門 1 点( 1/28 点) 入賞率 3.6%
金賞: メイン部門 82 点( 82/330 点) 入賞率 24.8%
スパークリング SAKE 部門 15 点( 15/58 点) 入賞率 25.9%
プレミアム大吟醸部門 84 点( 84/333 点)入賞率 25.2%
プレミアム純米部門( 1.8L2600 円超の純米) 80 点( 80/312 点) 入賞率 25.6%
プレミアムスパークリング SAKE 部門 8 点( 8/28 点) 入賞率 28.6%
受賞酒一覧など詳細は当アワード公式 HP をご覧ください( http://www.finesakeawards.jp/)
■審査会実施概要
日時・会場: 3 月 8 日(火) 於 学士会館(東京地千代田区)
【 審査チームリーダー 】 (五十音順 8 名 蟻川 幸彦(長野県食品工業協会)/岩槻 安浩(東京国税局鑑定官室長)/數岡 孝幸(東京農業大学准教授)/木崎 康造 (日本醸造協会会長)/北本 勝ひこ(日本薬科大学教授)/須藤 茂俊(日本酒造組合中央会技術顧問)/浜田 由紀雄(日本 酒造組合中央会前理事)/宮崎 浩子(千葉県産業支援技術研究所)
【 一般審査員 】 (五十音順 32 名 垰 潤一郎(ヨドバシカメラ)/浅野 弘義(秋田屋)/入江 亮子(懐石料理温石会主宰)/石川 裕隆(ダイナック虎連坊秋 葉原店)/井上 大輝(ニューパワー)/板場 正義( SSI 常務理事)/大久保 郁子(松屋銀座本店)/狩野 卓也(酒文化研究 所)/北井 一彰(漫才コンビ「にほんしゅ」)/小池 悠輔(酒ソムリエ協会ポーランド代表)/後藤 千保(東京国税局鑑定 官)/ John Gauntner (酒コンサルタント)/白石 元子( au コマース&ライフ)/寳井 英晴(寿司「蛇の市本店」)/高橋 利昌( Olympic CELLAR 東戸塚店)/高垣 秀雄(シェルガーデン)/田村 哲夫(岡永)/滝口 智子(国際唎酒師)/高岡 麻彩(日本酒にしよう 主宰)/津久浦 慶明(コンタツ)/ Tomomi Duquette Niigata Sake Lovers Kai Draeger Aged Sake Importer Germany )/中谷 文宣( NC company 内記朋冶(神田酒 家 西山 貢(酒のペンクラブ)/ 原田 大樹(三越日本橋本店)/ Aaron Hao Ortera 合同会社)/日置 春之( SSI 専務理事)/別所 昌樹(全国きき酒選手権 学生 CP MARC POOT BOOZE 合同会社)/山本 将守(新宿 八咫)
審査方法: リーデル日本酒用ワイングラスを使いブラインド官能テストで 7 段階評価
主催: ワイングラスでおいしい日本酒アワード実行委員会 実行委員: コンタツ㈱、㈱佐浦、㈱酒文化研究所、辰馬本家酒造㈱、人気酒造㈱、㈱流通情報企画
協賛 RNS JAPAN( リーデル・ジャパン)㈱
後援:国税庁 日本酒造組合中央会
令和4年度(令和3酒造年度)の静岡県清酒鑑評会は5月に延期となりました。
今後の日程は
5月10日 静岡県杜氏新酒研究会
5月18日 静岡県清酒鑑評会審査
となります。
各蔵とも火入れ酒の出品となると思います。
延期により、多少運不運も出てくるでしょう。
なおコロナの影響で今年も残念ながら静岡県清酒鑑評会一般公開も中止となります。
名古屋国税庁酒類鑑評会3部門入賞しました。
全部門入賞するのは久しぶりになります。
吟醸部門の入賞酒は、伝統的な酵母である静岡県酵母を用いた古典的な吟醸酒を目指した山田錦の精米歩合50%の吟醸酒です。
純米吟醸部門の入賞酒は、現代風の甘くて香りの華やかな純米大吟醸です。志太泉として官能的にきれいな甘さとなるように醸造しております。
燗酒部門の入賞酒は普通酒です。本当に常温であった普通酒そのまま詰めただけなんにも出品技術はないです。米はほとんど一般米です。
名古屋鑑評会の詳細は下記のURLから
https://www.nta.go.jp/about/organization/nagoya/sake/kampyo/70/index.htm
利き酒し個人的に最も印象に残った酒は燗酒部門の菊石様の純米山田錦です。素晴らしい。
令和2酒造年度全国新酒鑑評会「金賞」受賞しました。
4回連続21回目の金賞受賞になります。
昨年度は、結審が中止となりましたので「入賞」でした。
表現としては、4年連続というより4回連続の金賞となります。
静岡県では5蔵が金賞、3蔵が入賞でした。
志太泉としては、初めての純米で出品による「金賞」となります。
下の図が名古屋国税局管内の岐阜県、静岡県、愛知県の一部の受賞蔵リストです。
志太泉の枠が金色になっているのは
虚栄心が顕現したものですから見逃せないですね。
令和3年静岡県清酒鑑評会(吟醸酒の部、純米吟醸に部)入賞しました。
吟醸酒の部6位 純米吟醸酒の部12位となりました。
吟醸酒の部首位は磯自慢、純米吟醸の部首位は開運(敬称略)です。おめでとうございます。
さて、これだけと言ったらこれだけなのですが、それではせっかく見てくださった静岡酒ファン
の皆様もちょっと寂しいと思いますので
私が判断する差支えない範囲で鑑評会の少しだけ細かい情報を箇条書きでお知らせします。
※【推測】が入っていないものは事実です。
・例年は3月開催、今年はコロナの影響で5月開催
・【推測】例年は出品酒は生酒主体。今年は火入れ酒主体。
・例年より、今年の方が熟成が進んでいる。
・例年かすかに濁っている酒がある場合もあるが、今年はなかった。
・例年ガス感のある酒がある場合もあるが、今年はなかった。
・例年審査員は、静岡県外の審査員を含む。今年は全員静岡県内在住者で蔵元がほとんど。
・審査員は昨年までは、スポイトでお酒を自分のカップに注ぎ利き酒をしていた。
今年はの審査方法はこんな感じ 杜氏研究会を開催しました! - 静岡の地酒 静岡県酒造組合 (shizuoka-sake.jp)
・純米吟醸の部の方が出品数においても出品蔵元数においても吟醸酒の部より多い。
・【ここは特に推測】過去(平成初期以前)においては静岡県酒造業界関係者においては、吟醸酒の部の首位が最も称賛されるべき酒と思われていたが、現在はそういう意識は消滅し、吟醸酒の部も純米吟醸の部も同等という意識がある。
・各蔵は吟醸酒の部、純米酒吟醸酒の部においても2点まで出品できる。
・出品酒に酸度の制限はない。(酸が高くても低くても出品に制限はされない)
・出品は、静岡県酒造組合に所属している蔵の権利であって義務ではない。
・静岡県清酒鑑評会においては、極端に華やかな酒は評価されない。
(成分的に言うと酢酸イソアミルの香りが主体であり、カプロン酸エチルの香りは補完的である酒が良い評価をされる)
・【推測】したがって、全国新酒鑑評会の金賞酒の過半数は、静岡県清酒鑑評会においては良い評価とならない。
・【推測】すべての出品酒は新酒のはずである。
第117回能登杜氏自醸清酒品評会において西原杜氏が能登町町議会議長賞(吟醸酒の部11位)を受賞しました。
審査成績(1審~3審(結審))自体は悪くなかったです。
金沢国税局長賞・能登名工賞(吟醸酒の部1位)は鈴鹿川(作と言った方が有名でしょう)内山杜氏でした。
今年は、杜氏もコロナウイルスの影響で他社のお酒を利き酒する機会もないので全般的な出品酒の傾向もなんともいえません。