志太泉オフィシャルブログ

静岡県藤枝市の地酒の蔵元。志太泉酒造のブログ。違う角度から見た日本酒の現在とは

お酒の好きな人に向いた酒

2019-05-03 14:50:39 | 地酒

令和となりましたが、特にブログは変わりなく通常営業です。

以前もブログに書いた事はあるかもしれない話です。

わざわざ蔵の酒売り場に買いに来る人は、よっぽどの酒マニアだろうと思うかもしれませんが、そんな事は一般的にありません。

もちろん、マニアの方も来店されますが、圧倒的にそうでない方が多いです。

そうでない方が、かなりの確率で質問されるのが、
「(私は全く日本酒を飲みませんが)、日本酒に好きな方にはどんなお酒がおすすめですか?」

多分、日本酒の世界に「酒道」のようなものがあり、「酒道」の中に初心者向けの酒から上級者向けの酒までクラス分けされているイメージがあるのでしょうか?

まあ、これは私見ですが、そういうものは一切ないです。
あと、そういうのは嫌いです。
酒は、自由に好きなものを飲めばよいのであって、酒に貴賤はないと思います。

パロディで書くと
「天は酒の上に酒を造らず、人は酒の下に酒を造った。」

ただ、そういう言葉はホスピタリティを欠くので
日本酒の好きな方は、どういう酒を好むかという説があるかというと(すべて経験からの判断)

①アルコール度数が高い酒(原酒)を好む。
(これは、非常に確率が高い。だんだん薄い酒だと物足りなくなる?)
②純米酒系を好む
(まあまあ確率が高い。純米酒原理主義も根強い。亜流としてワインでいうところビオ派(オーガニック派)もあり。半面アルコール添加酒への拘りをもつ方も高い。また普通酒しか飲まないのもまた拘り)
③生酒を好む
(確率的には?生酒至上主義もあり。有力な流派として無濾過生原酒主義もある。半面アンチ生酒も根強い)
④高級酒を好む
(けっこう確率が高い。ブランド志向。限定品志向。これに関しては、日本酒好きにも実践派(のんだくれ派)とエキュゼクティブ派があって後者は高級酒志向なのではないいか?)
⑤はなやかな香りの酒を好む
(実際は確率が高いのでは。日本酒好きの方のよって『昔の日本酒は臭かったが、今はフルーティ』とかという文脈で語られるのか?香りの質の関しては、カプロン酸エチルの酒対酢酸イソアミルの酒という酵母宗教戦争もある)(吟醸酒(香り)が日本酒を堕落させた説く人もおり、まさに諸子百家。)
⑥辛口の酒を好む
(確率的には? まず言葉としての辛口の酒が好きなのか?(文学的、美学的な命題なのか?)味覚としての辛口の酒を好むのか?(味覚として辛口の酒の定義は?) そういう事をすっとばして書くと、年代として新潟酒全盛期の平成はじめに30~40才だった現在の60歳以上は全般に辛口好きでは?35歳以下は、甘い酒好きでは?
⑦御燗に向く酒を好む
(確率的には、少ないのでは)これぞ本格派で、生酛山廃系を御燗でというのはまさに日本酒の醍醐味といえるかもね。

こうやって書くのは、書けば書くほど、おもてなしから遠ざかっていく。






 

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