昨年、過去最大(級)の発泡力を誇った「蔵出し濁り酒 本醸造生原酒」が今年も登場。
さて、今日も全世界の2503人の濁り酒ファンにお役立ち情報を発信していきます。
濁り酒の魅力といえば、発泡力ですが
似たようなスペックの酒でも、どちらの方が発泡力が強いかは開栓しないとわからないですね。
今回のテーマは、開栓せずにいろいろな濁り酒の発泡力を推測する。
不等号>で発泡力の大小が示されています。
発泡力の強い酒>発泡力の弱い酒
1 生>>>>>火入れ
解説 基本的に火入れをした酒は、酵母に活性がないため発泡しません。
2 キャップ穴なし>>>キャップ穴あり
解説 キャップをみると、濁り酒の場合小さな穴があるキャップを使用して場合がありますというか、その方が一般的です。これは、吹きこぼれる事を防止するために瓶内のガス圧を逃がすための穴なので、穴ありの発泡力は弱いです。でも穴ありでも、穴から逃げる以上にガスが発生が発生していれば吹きこぼれる場合もあります。
また、穴ありの瓶に入れられた濁り酒は、いつの日かすべてのガスが放出されるので、泡がでなくなる日が来ます。
穴なしの瓶で一升瓶口の場合は、かなりの年数が経過しても発泡力が持続します。スクリューキャップの場合は一升瓶口と比較すると経過時間に応じて発泡力は減退していきます。この違いは、一升瓶口の方がスクリューキャップより密閉度が高いためです。
3 酵母活性が高い>>>酵母活性が低い
解説 こんなものは、見てもわからないですが、稀に瓶を見ていると泡が濁りの部分から上に向かって少し上がっているのが見える場合があります。
このような瓶はかなりの発泡力があるでしょう。
4 純米>>本醸造
解説 アルコール添加により酵母は弱体化するので、基本的に純米酒の方が発泡力が強いです。
志太泉酒造でも、純米濁り酒は、あまりにも発泡力が強くクレーム対策のため発売中止となりました。ただし、志太泉の場合本醸造でも強く発砲(泡)します。
5 濁りが濃い≧濁りが薄い
うすにごりのレベルだと微発泡ぐらいだと思います。
濃い濁り酒と特濃の濁り酒がどちらが発泡力が強いかというと微妙です。
7 アルコール度低い≧アルコール度高い
一般的にアルコール度が高いと酵母が弱りますのでこうなります。
一定以上にアルコールが低い場合はそうでない可能性も高いです。
今回は濁り酒でしたので、発泡するそもそもの原因は酵母が炭酸ガスを作るという事になります。
清酒まで、考えると、発泡は上槽後も、もろみ中の炭酸ガスが残存している場合(ガス感という言葉が使われる場合が多い)やカーボネートしている場合も(炭酸ガスを充填すること)ありえますが、とりあえず濁りの場合はあまり考えなくともよいかと思います。
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