過去に2度つづった、「牛丼チェーン以外の牛丼を食べた」シリーズ。
1回目は『くら寿司』、『リンガーハット』、築地『きつねや』、秋葉原『サンボ』。
2回目は大門『味芳斎』、高円寺『タブチ』、『養老乃瀧』(『銀だこ』とのコラボ販売)。
3回目の今回は、牛丼マニアならば知らない者はいない、茗荷谷の『丼太郎』さんに絞って紹介。
まずは、お店の外観から見てもらおう。
屋号を凝視してみると、丼太郎の前の「牛」の字が、赤く塗りつぶされているのがわかる。
こちらは、かつては『牛丼太郎』という店名で営業しており、そちらのグループが倒産したのち、
社員だった4名が、茗荷谷店を譲り受け、再オープンしたお店なのである。
まずは、始祖である牛丼太郎の歴史について、簡単にふり返ってみたい。
創業者は、吉野家で副社長を務め、松屋にも携わっていた方。要するに、牛丼のプロフェッショナルだ。
そんな創業者が売り出した牛丼は、安価もあってマニアの支持を集め、全盛期は都内に10店舗以上の支店があった。
吉野家や松屋が並盛400円の頃にこちらは300円。その後、競合店の値下げに対抗し250円に、一時は200円まで下げた。
私がよく食べていた頃は、牛丼並250円、納豆丼200円、牛皿がなぜか300円だった(たぶん肉が多いのだろう)。
狂牛病騒動の際、他チェーンが牛丼販売を停止する中も、牛丼太郎だけは果敢に販売を続けていた。
その姿勢を、我々ファンも支持したかったのだが、ある日、大久保店の入口の貼紙にて、
「当店の牛丼は豚肉を使用しております」との告白があり、思わず苦笑い。
結局未食のままなので、「豚牛丼」(?)の味については謎のままだ。
肝心の牛丼の味は、吉野家と比較すると、なんとなく肉の質がチープで、タレのコクが足りなかった印象。
私以外にも、同様の感想を述べる者が多かったが、これは、値段が安いマイナーチェーン、に対する思い込みかもしれない。
確かに、味付けは濃くなかったが、決して上品でもなく、肉とタレの相性はよかったので、あえて表現すれば、
「下品な薄口」ともいうべき、愛すべき牛丼であった。※あくまで個人の感想です
さっき名前の出た大久保店と高円寺店は、ソバのように立ち食い形式の店舗で、駅至近だったため、よく利用していた。
酔って中央線で帰宅する間際に、立ったままかきこむ太郎の牛丼は、本当にウマかったなあ。
そんな、牛丼太郎の忘れ形見ともいうべき丼太郎を味わうべく、外観を撮影したのち、さっそく入店。
なお、牛丼太郎の読みは「ぎゅうどんたろう」だけど、丼太郎は「どんぶりたろう」なので、間違えないように。
まずは、入口の券売機で商品を購入。「牛丼並」は290円だって。相変わらず安い!
ブルジョア(笑)の私は、「牛丼大盛」400円に「生玉子」50円をチョイス。食券を渡した数秒後には商品が完成。
これぞ、私の記憶にある牛丼太郎そのもの。無料の味噌汁もついてくるのがうれしい。
こちらが牛丼のアップ。玉ネギがまだトロトロになっておらず、歯応えがありそうでいいね!
丼の中央にくぼみを作り、溶き玉子を沈め、肉と米と混ざり合うように、グチャグチャにしてかきこむ。
ウホッ、これぞ懐かしい太郎の牛丼…イヤ、以前よりウマくなっている気がするぞ。
思い出の美化ならぬ、思い出の劣化ゆえの好感触の可能性も否めないが(笑)、やるじゃないか、丼太郎!
数日後に再訪した際は、肉2倍の牛皿にご飯大盛り、さらにサラダと生玉子がつく「とくとくセット」を注文。
別々に頼んだら「牛皿」330円(元から牛丼並の肉2倍?)、「大盛ライス」210円、「サラダ」100円に生玉子50円で690円なのに、
とくとくセットならば550円。本当に得得である。
吉野家だと、牛丼特盛だけで630円だけど、こっちはサラダも玉子も味噌汁もついて、80円安いんだからね。
先にサラダを食べ、牛皿の肉をご飯に移し、「特盛牛丼」にして食べる。牛皿の容器に、結構ツユが残っているのに驚く。
それからさらに数日後、今度は丼太郎オリジナルメニュー「肉豆腐定食」440円+生玉子をオーダー。
肉豆腐定食とは、ご飯、肉豆腐、味噌汁にお新香で、こちらが肉豆腐のアップ。
あらかじめ一緒に煮込んであるのではなく、オーダーが入るたびに、温めた豆腐をお皿に移し、
その上から並盛分くらいのアタマ(牛丼の上部分のことね、念のため)を盛っているようだ。
注文後に計算したのだが、並盛290円+冷奴100円+お新香30円(安!)=420円。しまった、損ではないか!
まあ、冷奴をウォーマーで温める手間と光熱費がかかるし、いつも安く食べさせてもらっているので、たまにはいいか。
そういえば、味噌汁のアップを撮影したので、一応あげておく。
見えないが、ワカメがふた切れ沈み、刻みネギが6切れほど。だが、これでも通常より割増しなのだ。
普段は、わかめor刻みお揚げがひと切れに、ネギが0~3切れくらいだからね。
とはいえ、繰り返すが味噌汁は無料であるし、ダシ自体はちゃんと効いているので、文句はいえない。
実際、私が愛読している某著名グルメライターのブログでも、「丼太郎の味噌汁はしっかりしている」と称賛。
しかも、この御方の得意分野はカレーなのだが、丼太郎のカレーも絶賛していたのにビックリ。氏いわく、
「余計な味付けがされていなく、飽きのこない美味しさ。出来合いのカレーとはまるで別物、これで270円とは恐れ入る」と。
著名ライター様には大変失礼だが、余計な味付けをしていない出来合いのカレーだと思うのだが。
しかし、カレー評論の第一人者がおっしゃるのなら、以前の牛丼太郎とは味が変わったのかも…と期待し、
次回訪問時は、牛丼とのあいがけ「牛カレー」430円を頼んでみた。
※写ってないけど味噌汁もついてくる。やはり、具は少なめだった
食べた感想はやはり、業務用風のよくあるタイプのカレーだった(笑)。まあ、ある意味丼太郎らしくてホッとしたけど。
カレーもいいけど、私が丼太郎で一番好きなメニューはやっぱり、牛丼並と玉子の組み合わせ。
つい先日、一番美味しい食べ方を実行したので、皆さんにも伝授しよう。
1 泥酔の一歩手前まで酔う 2 千鳥足で店舗に向かう 3 迷わず並と玉子の食券を買う
4 一心不乱に喰う
もちろん、肉片や米粒はもちろん、味噌汁の最後の一滴まで残さずたいらげるべし。
食後、作業中の店員さんに対し「いつもウマいねえ」などと話しかけた記憶がある。
店員さんは迷惑だったかもしれないが、酔ってウマイもん喰ってゴキゲンだったので、カンベンしてほしい。
ここで、正田祐司(注:私の本名ね)認定・最新牛丼ランキングを発表。
王者 吉野家
1位 丼太郎
2位 サンボ
3位 養老乃瀧
サンボを抜いて丼太郎が1位に。しかし、未知の非チェーン店を求め、私の牛丼探訪はまだまだ続く。
丼太郎(どんぶりたろう)
東京都文京区小日向4-5-9
地下鉄茗荷谷駅から徒歩約90秒
営業時間 月~金6時~23時 土6時~16時 日祝10時~22時
定休日 年末年始だけ…かな?
1回目は『くら寿司』、『リンガーハット』、築地『きつねや』、秋葉原『サンボ』。
2回目は大門『味芳斎』、高円寺『タブチ』、『養老乃瀧』(『銀だこ』とのコラボ販売)。
3回目の今回は、牛丼マニアならば知らない者はいない、茗荷谷の『丼太郎』さんに絞って紹介。
まずは、お店の外観から見てもらおう。
屋号を凝視してみると、丼太郎の前の「牛」の字が、赤く塗りつぶされているのがわかる。
こちらは、かつては『牛丼太郎』という店名で営業しており、そちらのグループが倒産したのち、
社員だった4名が、茗荷谷店を譲り受け、再オープンしたお店なのである。
まずは、始祖である牛丼太郎の歴史について、簡単にふり返ってみたい。
創業者は、吉野家で副社長を務め、松屋にも携わっていた方。要するに、牛丼のプロフェッショナルだ。
そんな創業者が売り出した牛丼は、安価もあってマニアの支持を集め、全盛期は都内に10店舗以上の支店があった。
吉野家や松屋が並盛400円の頃にこちらは300円。その後、競合店の値下げに対抗し250円に、一時は200円まで下げた。
私がよく食べていた頃は、牛丼並250円、納豆丼200円、牛皿がなぜか300円だった(たぶん肉が多いのだろう)。
狂牛病騒動の際、他チェーンが牛丼販売を停止する中も、牛丼太郎だけは果敢に販売を続けていた。
その姿勢を、我々ファンも支持したかったのだが、ある日、大久保店の入口の貼紙にて、
「当店の牛丼は豚肉を使用しております」との告白があり、思わず苦笑い。
結局未食のままなので、「豚牛丼」(?)の味については謎のままだ。
肝心の牛丼の味は、吉野家と比較すると、なんとなく肉の質がチープで、タレのコクが足りなかった印象。
私以外にも、同様の感想を述べる者が多かったが、これは、値段が安いマイナーチェーン、に対する思い込みかもしれない。
確かに、味付けは濃くなかったが、決して上品でもなく、肉とタレの相性はよかったので、あえて表現すれば、
「下品な薄口」ともいうべき、愛すべき牛丼であった。※あくまで個人の感想です
さっき名前の出た大久保店と高円寺店は、ソバのように立ち食い形式の店舗で、駅至近だったため、よく利用していた。
酔って中央線で帰宅する間際に、立ったままかきこむ太郎の牛丼は、本当にウマかったなあ。
そんな、牛丼太郎の忘れ形見ともいうべき丼太郎を味わうべく、外観を撮影したのち、さっそく入店。
なお、牛丼太郎の読みは「ぎゅうどんたろう」だけど、丼太郎は「どんぶりたろう」なので、間違えないように。
まずは、入口の券売機で商品を購入。「牛丼並」は290円だって。相変わらず安い!
ブルジョア(笑)の私は、「牛丼大盛」400円に「生玉子」50円をチョイス。食券を渡した数秒後には商品が完成。
これぞ、私の記憶にある牛丼太郎そのもの。無料の味噌汁もついてくるのがうれしい。
こちらが牛丼のアップ。玉ネギがまだトロトロになっておらず、歯応えがありそうでいいね!
丼の中央にくぼみを作り、溶き玉子を沈め、肉と米と混ざり合うように、グチャグチャにしてかきこむ。
ウホッ、これぞ懐かしい太郎の牛丼…イヤ、以前よりウマくなっている気がするぞ。
思い出の美化ならぬ、思い出の劣化ゆえの好感触の可能性も否めないが(笑)、やるじゃないか、丼太郎!
数日後に再訪した際は、肉2倍の牛皿にご飯大盛り、さらにサラダと生玉子がつく「とくとくセット」を注文。
別々に頼んだら「牛皿」330円(元から牛丼並の肉2倍?)、「大盛ライス」210円、「サラダ」100円に生玉子50円で690円なのに、
とくとくセットならば550円。本当に得得である。
吉野家だと、牛丼特盛だけで630円だけど、こっちはサラダも玉子も味噌汁もついて、80円安いんだからね。
先にサラダを食べ、牛皿の肉をご飯に移し、「特盛牛丼」にして食べる。牛皿の容器に、結構ツユが残っているのに驚く。
それからさらに数日後、今度は丼太郎オリジナルメニュー「肉豆腐定食」440円+生玉子をオーダー。
肉豆腐定食とは、ご飯、肉豆腐、味噌汁にお新香で、こちらが肉豆腐のアップ。
あらかじめ一緒に煮込んであるのではなく、オーダーが入るたびに、温めた豆腐をお皿に移し、
その上から並盛分くらいのアタマ(牛丼の上部分のことね、念のため)を盛っているようだ。
注文後に計算したのだが、並盛290円+冷奴100円+お新香30円(安!)=420円。しまった、損ではないか!
まあ、冷奴をウォーマーで温める手間と光熱費がかかるし、いつも安く食べさせてもらっているので、たまにはいいか。
そういえば、味噌汁のアップを撮影したので、一応あげておく。
見えないが、ワカメがふた切れ沈み、刻みネギが6切れほど。だが、これでも通常より割増しなのだ。
普段は、わかめor刻みお揚げがひと切れに、ネギが0~3切れくらいだからね。
とはいえ、繰り返すが味噌汁は無料であるし、ダシ自体はちゃんと効いているので、文句はいえない。
実際、私が愛読している某著名グルメライターのブログでも、「丼太郎の味噌汁はしっかりしている」と称賛。
しかも、この御方の得意分野はカレーなのだが、丼太郎のカレーも絶賛していたのにビックリ。氏いわく、
「余計な味付けがされていなく、飽きのこない美味しさ。出来合いのカレーとはまるで別物、これで270円とは恐れ入る」と。
著名ライター様には大変失礼だが、余計な味付けをしていない出来合いのカレーだと思うのだが。
しかし、カレー評論の第一人者がおっしゃるのなら、以前の牛丼太郎とは味が変わったのかも…と期待し、
次回訪問時は、牛丼とのあいがけ「牛カレー」430円を頼んでみた。
※写ってないけど味噌汁もついてくる。やはり、具は少なめだった
食べた感想はやはり、業務用風のよくあるタイプのカレーだった(笑)。まあ、ある意味丼太郎らしくてホッとしたけど。
カレーもいいけど、私が丼太郎で一番好きなメニューはやっぱり、牛丼並と玉子の組み合わせ。
つい先日、一番美味しい食べ方を実行したので、皆さんにも伝授しよう。
1 泥酔の一歩手前まで酔う 2 千鳥足で店舗に向かう 3 迷わず並と玉子の食券を買う
4 一心不乱に喰う
もちろん、肉片や米粒はもちろん、味噌汁の最後の一滴まで残さずたいらげるべし。
食後、作業中の店員さんに対し「いつもウマいねえ」などと話しかけた記憶がある。
店員さんは迷惑だったかもしれないが、酔ってウマイもん喰ってゴキゲンだったので、カンベンしてほしい。
ここで、正田祐司(注:私の本名ね)認定・最新牛丼ランキングを発表。
王者 吉野家
1位 丼太郎
2位 サンボ
3位 養老乃瀧
サンボを抜いて丼太郎が1位に。しかし、未知の非チェーン店を求め、私の牛丼探訪はまだまだ続く。
丼太郎(どんぶりたろう)
東京都文京区小日向4-5-9
地下鉄茗荷谷駅から徒歩約90秒
営業時間 月~金6時~23時 土6時~16時 日祝10時~22時
定休日 年末年始だけ…かな?