
17年余り前に、こちらに引っ越して来た時、なぜこんなに人形があるのかということを書いた看板を掲げ、ショーケースに人形が飾られていたのを見て感心した。その時はたしか4千体と書いてあったと思う。ずっと私の頭の中には4千という数字が入っていた。それが、今日のTV欄を見ると

“私の困ったこと”を投稿して、取材を受け、それをもとにスタジオの出演者が感想、解決策などを自由にトークするコーナーであった。「ヒーローであった人形たちがゴミとして捨てられているのがしのびない。」と拾い始めたのが20年前。その後、こつこつと拾い続け、現在では6万体にもなった。仕方が無いとあきらめていた奥さんだが、ご主人も85歳となり、「お父さんが亡くなった後、この人形の始末をどうしよう?」と思い始め番組に投稿したみたいである。
取材に訪れた女子アナも、その数の多さと几帳面にきっちりと並べられている管理の良さにビックリの様子。インタビューに応えての二人のやりとりは味があった。
「お父ちゃん、ほんまに始末の仕方、考えておいてや」
『考えいうてもなあ・・・・』
「全部一緒に棺おけに入れてやってもいいんで」
『そんなもん、入るかいな』
