素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

興福寺と河内の秘仏めぐりon18日

2010年03月18日 | 日記
 “生まれ変わった興福寺国宝館”興福寺創建1300年・国宝館開館50周年を記念して、今年3月1日(月)にリニューアルオープンした興福寺国宝館に行ってみた。昨年の「国宝・阿修羅展」はあまりの行列にあきらめたのだが、平日の朝の早目だったので団体もまだ入っていなかったのでゆっくり見ることができた。

 天平・平安・鎌倉など各時代を代表する名宝の魅力を引き出す照明、展示方法に大満足。

 興福寺から西名阪天理ICにまわり河内の秘仏巡りをした。毎月18日は観音様のご縁日。この日には「道明(どうみょう)寺」と「葛井(ふじい)寺」の本尊・観音様が開帳される。それに「野中(やちゅう)寺」が日程を合わせて、長い間一般参拝者は直に拝めなかった『弥勒菩半枷思惟像』が毎月18日は拝観可能になった。

 サイズは18.5cmと小さいが、台座に《中宮天皇の病の平癒を願い丙寅年(666年)に奉られた弥勒菩薩》と制作年がハッキリしているので、弥勒菩薩を見分ける際の“基準作”として大変貴重な存在だそうだ。

 道明寺の本尊“十一面観音菩薩像”は菅原道真公が880年に自ら彫られたと伝わっている。葛井寺の本尊“千手観音像”は725年に聖武天皇の勅願によって制作されたものである。3つとも幾度ともなく戦火、災害の中をかいくぐってきた歴史の重みを感じる寺だった。

 充実した一日であった。
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