素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

節分に、映画「天地明察」をアルカスホールで

2013年02月03日 | 日記
 映画「天地明察」は封切前から書店で原作の平積みといっしょに宣伝されていた。北斎の富嶽百景の展覧会で″鳥越の不二”を観た時からタンスに入れていたものだったので「どうしようかな?」と迷った。
 その時は映画よりも原作を読むほうを優先しようと思いパスした。しかし、原作にかかる前に妻が応募していた「天地明察」の映画のチケットが当たった。しかも、別々のところから計4枚も。こうなると映画を観ないわけにはいかない。

 場所は寝屋川市駅のすぐ近くにあるアルカスホール。2年ほど前に建てられたもので話には聞いていたが行くのは初めてである。駅前の余り土地のない所なのでたいしたものではないだろうと思っていたが、なんのなんの立派なホールであった。メインホールは359席とこじんまりしているが、外観のデザインや内装がとても気に入った。音響も非常によかった。これぐらいの規模のきちっとしたホールを交野市もつくらないと文化の町とは言えないと思った。
    映画のほうは測量、算額、和算、勝負!など私の大好きな世界だったので楽しませてもらった。ただ、肝心の天文については中学の理科でも、高校の「地学」の授業でも落ちこぼれ続けたので感情移入ができなかった。

 中学の先生は淡々と説明し板書をしていった最後に振り返って「わかったねえ」とキメ台詞を言うのである。チンプンカンプンの私はそれを聞いた瞬間毎回、ガクッとなっていた。高校の先生は天体好きそのもので本当に楽しそうにニコニコ顔で授業されるのだがさっぱりわからない私にとっては悪魔の微笑みであった。映画を観ていてもついつい昔の授業を思い出してしまうのである。こういう記憶こそ老人ボケで消えればいいのだが不思議と残っているのである。

 家に帰って、北極星の存在を知っている我々は北斗七星などをたよりに見つけることができるが、満天の星空から最初に発見した人はすごいなと考えたりしていたらふと、北半球にいるから北極星だけど南半球に行ったらどうなるんだろうか?という素朴な疑問が湧いてきた。南極星?・・・調べると同じような疑問を持った人がいてよかったです。 
     (クリック)⇒ yahoo!知恵袋 

 明日は立春、暦の上では春。いいタイミングでの映画であった。原作もいつか必ず。 
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久々にジムでゆったりとトレーニングをする

2013年02月02日 | 日記
 30km走をしたのは先週の金曜日、やはり心身への疲労度は20kmとは比べものにならない。体よりも心の消耗が激しかったように思える。ここ1週間は長時間の走りは無意識に拒否している。そのこともあって部屋の改装のほうへ気持ちが集中していったのかもしれない。こうやって心身のバランスをとっているのかもしれない。

 今日の午後、久しぶりにゆったりと時間をとりジムでトレーニングをした。筋トレでもマシーンのランニングでも体が喜んでいるということを感じた。リフレッシュできたということだろう。

 金子兜太さんの『荒凡夫 一茶』を読み終わったが、後半の芭蕉についての部分は専門的で私にはまだ理解できないことが多かった。俳句の世界の素養がないゆえのことだから仕方がない。ただ、以前観た井上ひさしさんの「芭蕉通夜舟」のことが思い出された。こうして認識が深まっていくのだと思う。

 金子さんが芭蕉に冷たい眼を向け、蕪村を相手にせず一茶にこだわるのは、金子さん自身が″自由人”にこだわり続けてきたことと関係しているということはビンビン伝わってきた。そして92歳を過ぎた今も一茶の影響を受けたはずの″自由人”子規の姿を、自分自身の目で見極めたいという強い思いを持っておられる。そのエネルギーには驚かされる。この本自体老境の枯れたものなど微塵もなく、荒削りな若々しいものである。

 「70歳過ぎれば実年齢はほとんど意味をなさない」というのは真実である。

 季節外れの暖かさも手伝い気持ちの良い汗をかくことができた。
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シンプル イズ ディフィカルト!押し入れづくりで今日は暮れた

2013年02月01日 | 日記
 2月になるとサッカーや野球のキャンプが始まりメディアの雰囲気も少し活気が出てくる。各入試も本格的に始まってくる。そんなこんなでで毎年同じように「いよいよ始動やな」という気持ちに自然となる。季節の変わり目になると「歳時記」を見ることが多い。そこに知らなかった言葉を発見すると得をした気になる。先日使った「春隣」もそう。「日脚伸ぶ(ひあしのぶ)」も今感じる気持ちとピッタリの季語。少し前であれば17時を過ぎれば暗くなっていたのに今はずい分明るくなった。

 よきことの一つ日脚の伸びしこと (京極杞陽)

 今日は、押し入れづくり。あが箱ものは寸法を正確にとらないとうまくいかないので、見た目はシンプルだが意外とむずかしい。強度も必要だし、ネジ、釘の効かない部分もあったりしてどういう材料でどう組むかということが決まるまでにまず時間がかかった。だいたいの方針が決まってから材料の調達。宮大工さんがよく話している「木の癖を見抜く」が実感としてよくわかる。180cmの部材でもまっすぐというものは少ない。そっていたり、ねじれていたりする。箱ものを作るときは使えない。たくさんある中から癖のないものを探すのも骨が折れる。長めのくぎやねじ、補助金具など必要だろうと思うものも取り揃え2000円余りで済んだ。

 昼前から作業に入ったが、半日たっぷり使った。日脚伸ぶのおかげで夕食前には何とか出来上がった。

  
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