素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

久保惣記念美術館常設展「六十余州名所図会~広重と巡る日本の風景」へ

2024年07月16日 | 日記
 昨日は超早起きをしたおかげで一日が長く時間が有効に使えた。午前の後半は少し足をのばして和泉市にある久保惣記念美術館に出かけた。第二京阪、近畿、阪和と高速道路を使えば40分弱で行くことができる。7月初めの新聞広告を見て「行こう!」と思っていた。
   阪和自動車道の岸和田・泉インターから5分弱で着くことができた。大阪南部の遠い地にあるので存在すら知らなかったが、中に入ると思っていたより立派な造りで驚いた。

 入口のある新館から、広重の「六十余州名所図会」が展示されている本館までの遊歩道がいい雰囲気で満たされていた。記念美術館ができる歴史にも感じるものがあった。(当館について|和泉市久保惣記念美術館

広重の浮世絵の他にも興味を惹かれる展示物が多くあり、たっぷり1時間余りを過ごした。

久保惣記念美術館常設展「六十余州名所図会~広重と巡る日本の風景」
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大阪府の天然記念物に指定されている「日下の原始蓮」

2024年07月15日 | 日記
 妻は1泊2日でクラブツーリズムのツアーに山草会の仲間と出かけた。かねてから行きたいと言っていた高知県の牧野植物園が入っているものである。ようやく念願がかなった。天気の方が心配だが、これは運に任せるしかない。

 新大阪駅に7時10分集合なので、寝屋川公園駅発6時55分の列車に乗るため車で駅まで送った。放出で大阪東線に乗り換えれば6時37分には新大阪に着く。

 4時30分に起きたので妻が家を出るまでに大方の朝の用事は済ませることができた。そこで、寝屋川公園駅で妻を降ろした後大阪府の天然記念物に指定されている「日下の原始蓮」を見に行くことにした。蓮の花は午前中早めに行かないといけないのでこれまでチャンスを逃していた。

 東大阪市日下町にあるので、寝屋川公園駅からJRの線路に沿って四條畷方面に走ればよい。外環状(今の国道170号)よりも東高野街道と呼ばれた以前の国道170号線の方が分かりやすい。少々狭い道だが祝日の早朝なので車も少なく走りやすかった。
 日下4丁目の交差点を左折して村中のさらに狭い道を300mほど行くと目的地の井上家である。30分足らずで着くことができた。井上家の裏手にまわると2つの人工池があり原始蓮が淡いピンクの花を咲かせていた。花の大きさに驚いた。
   

 東大阪市の広報の説明には
 【原始ハスは、「古事記」のなかで歌人・引田部赤猪子が「日下江の入江のハチス花ハチス 身の盛り人羨しきろかも」と詠んだハスと言われ、約1600年前の5世紀ごろから咲き誇っていたとされています。
 原始ハスの葉の直径は大きいもので30cm程度、花の直径は最大で15cmほどで一般のハスより全体的に小さめです。花の命は短く、わずか3日間。早朝、日の出とともに咲き始め、1日目は三分ほど咲き、2日目は八~九分咲き、3日目に満開となり、午後になると咲いたままの状態で花びらが一枚ずつ散ってゆきます
】とあった。

 原始ハスは、昭和11年に善根寺七軒家にある大井路(いわゆる用水路)に自生しているハスを植物学者の大賀一郎博士が鑑定し、原始的なハスとして名付けたのが由来。その後、枚岡市文化財審議員の堀勝さんが研究のため自宅に植えたものが昭和40年に開花。昭和42年に井上家の水田に株分けされ開花し今に至る。 

 「早起きは三文の得」ではないが、妻のツアーのおかげで早朝からいいものをみることができた。相変わらず雨が降ったり止んだりの不安定な天気だが、心は晴れ晴れ。

 
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鹿ではなく鬼だった

2024年07月14日 | 日記
 毎年、7月になると隣家のプランターにオレンジ色にこげ茶色の斑点のあるユリが咲き誇る。道路の方に傾いているのも数本あり、車でひっかけてはいけないと気遣うのも毎年の事となった。
 

 私の頭の中にあるユリの名前はヤマユリ、ササユリ、テッポウユリ、カノコユリの4つだった。中でもカノコユリは 鹿ノ子百合の漢字が当てられているように花に紅色の鹿ノ子絞りみたいな模様があり気に入っている。そして私の脳の中に「花に斑点のあるユリ=カノコユリ」という【枠組み(スキーマ)】が形成されていた。

 ほぼ読み終わった今井むつみさんの『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?』(日経BP)で、コミュニケーションの問題を考えるうえで、それぞれが学びや経験、育ってきた環境の違いから異なる「知識や思考の枠組み」(スキーマ)が形成されていることを認識することが大切だと言っている。

 相手の話をよく聞き、どういう「知識や思考の枠組み」(スキーマ)を持っているのかを理解すると同時に、無意識のうちに形成された自分のスキーマを見つめ直すことの大切さも指摘している。

 カノコユリへの思い込みで書いた2年前のブログである。(2021年7月22日のブログ記事一覧-素浪人旅日記 カノコユリの画像をいくら見ても隣家のようなオレンジ色のものは登場してなかったのだが、「花に斑点のあるユリ=カノコユリ」という【枠組み(スキーマ)】から抜けられず、隣家のは園芸種だと決めつけてしまった。

 今井さんの本を読んだおかげで、自分の「認知バイアス(かたより)」を意識しないとダメであるということに気付かされた。その手掛かりは《直観的に感じる違和感》で、心に生じた違和感を見過ごさないようにするということ。

 「カノコユリの画像になぜオレンジ色の花が登場しないのだ?」という違和感はずっと持ち続けていたが、ぞれをスルーしてきた。ひょっとして「認知バイアス」に陥っているかもしれないと思い直し、ユリについてきちっと調べてみた。

 そこで分かったのが隣家のユリは「カノコユリ」ではなく「オニユリ」」だということ。

 これからも「思い込み」がないかを常に意識しながらやっていこう。
 
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特別展「レスコヴィッチコレクションの摺物」・大和文華館

2024年07月13日 | 日記
 昨日のNHK「ぐるっと関西おひるまえ」で、あべのハルカス美術館で開催されている「広重展」の見どころについて取り上げられた。昼食を食べるついでにスイッチを入れたら偶然やっていたのだがラッキーと思った。

あべのハルカス美術館上席学芸員の藤村志範さんの見どころ解説はポイントが押さえられていてわかりやすかった。七夕の日に行ったが、ちょっと早まったなと思った。
 後期の展示を見る時に活かしていこう。端的に言えば、非常に上質で希少価値のある作品が集められている。ということだったが、その8割ほどがパリ在住のジョルジュ・レスコヴィッチ氏のコレクションから提供されていると聞き驚いた。番組の最後にレスコヴィッチさんからのメッセージもあった。
 奈良学園前にある大和文華館でも氏のコレクションが展示されていると案内されたので即出かけた。大和文華館は我が家からは車で30分足らずで行くことができる。

 いい時を過ごすことができた。

特別展「レスコヴィッチコレクションの摺物」・大和文華館


 
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サンゴバナ

2024年07月12日 | 日記
 先週末から今週初めの猛暑到来で、太平洋高気圧が梅雨前線を押し切って梅雨明け宣言を期待していたがそうはいかず、梅雨前線が南下してはっきりしない空模様に戻ってしまった。

 うまいタイミングで雨が降ってくれているおかげで水やりの仕事が減るのはありがたい。その分花の様子を見るのがおろそかになる。先週末支柱とネットを張ったアサガオやフウセンカズラが順調に伸びているか気になったので、雨の合間に家のまわりを花木の様子をチェックしてみた。

 ギボウシの鉢が多く並んでいる緑の中に、紅一点ではないが初めて見る花が一つ咲いていた。
 妻に尋ねたが、山野草の仲間の人からいただいたもので名前はハッキリしないとのこと。グーグルレンズで検査卯してみると「サンゴバナ」と出た。見て納得である。

 南米ブラジル原産のキツネノマゴ科キツネノマゴ属の常緑低木で、別名をフラミンゴプランツと呼ぶ。という説明があった。隣にはハナイカダがしっかり実をつけていた。


 ちょっとした小さな変化を見つけると嬉しくなる。
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