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難しい・・・『虐殺器官』by伊藤計劃

2014年11月04日 | 小説レビュー
『虐殺器官』by伊藤計劃

~9・11以降の、“テロとの戦い”は転機を迎えていた。
先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。
米軍大尉クラヴィス・シェパードは、その混乱の陰に常に存在が囁かれる謎の男、ジョン・ポールを追ってチェコへと向かう…彼の目的とはいったいなにか?大量殺戮を引き起こす“虐殺の器官”とは?現代の罪と罰を描破する、ゼロ年代最高のフィクション。「BOOK」データベースより

34歳の若さで夭逝した、天才SF作家さんのデビュー作品です。これも同僚のすすめで読んでみました。

まず、題名からして「どんな内容やねん!?」と、思わせてくれるんですが、読み始めると、さらに難解になってきます。

軍事用語や略語?(長い英語名称の頭文字をつないだ呼称) が多く出てきて、ストーリーよりも、そちらを追いかけ、理解するのに時間がかかります。

読み終えるのに1週間ほどかかりました(^-^;

「近未来の世界情勢は、このようになっているであろう」と、いう想像をさせてくれます。

感想は「スゴい!」という一言ですね。決して万人受けする作品でありませんが、高い評価を受けられているのも納得です。

登場人物のストーリーやドラマチック感には若干欠けるところがありますが、これは作品の性格上、ある程度は仕方のないことかもしれません。

★★★3つです。