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爽やかに痛快!でも深い!『陽気なギャングが地球を回す』by伊坂幸太郎

2014年11月27日 | 小説レビュー
『陽気なギャングが地球を回す』by伊坂幸太郎

~嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。
この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった…はずが、思わぬ誤算が。
せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ!奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。
映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス。「BOOK」データベースより


作品をイメージする為に、映画化されているキャストをお知らせします。

佐藤浩市、大沢たかお、鈴木京香、松田翔太、この四人ですよ!観たくなるでしょ!?
『陽気なギャングが地球を回す』 映画予告編

レビューでは、「『俺たちは天使だ』のような雰囲気」


と書かれています。これでイメージが浮かんだ人は同年代もしくは、年上の方ですよね!

映画は観ていませんが、とっても楽しそうな作品です。

小説では、実に鮮やかに爽やかに、個性的な四人が活躍します。本当に伊坂作品らしい、軽妙・絶妙、後味スッキリです。

でも、その中にも、何か語りかけてくるような、考えさせられるような、登場人物の明るさの中に一筋の影が見えるような・・・、何とも伊坂さんらしい深みもあります。

「むむぅ~・・・」と、謎解きを楽しんだり、考えながら読むのではなく、スラスラと頭の中に浮かぶイメージのまま読み進めていくだけで、綺麗に見事に完結してくれます。とても気持ちのよい作品ですね!

続編の「陽気なギャングの日常と襲撃」も読みましたが、一作目ほどでないですが、これはこれでオモシロイです。

響野の喫茶店に行って、祥子さんに話を聞いてもらいたい気持ちになりますわ(*´-`)

★★★★4つです。

最後に、伊坂名言を二つほど
1、「弱肉強食とほざいているおまえの友達は自分より強い奴に殺されることを良しとしているのか?」
2、「自信がない人ほど偉そうに決断して、頭ごなしに命令する。」