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名作ですが・・・『嵐が丘』byエミリー・ブロンテ(訳:河島弘美)

2018年05月02日 | 小説レビュー
作者の故郷イギリス北部ヨークシャー州の荒涼たる自然を背景とした、二つの家族の三代にわたる愛憎の悲劇。
主人公ヒースクリフの悪魔的な性格造形が圧倒的な迫力を持つ、ブロンテ姉妹のひとりエミリー(1818‐48)の残した唯一の長篇。新訳。「BOOK」データベースより


「世界の名作10選」とか、「古典中の古典」とも言われ、映画化や舞台でも数多く演じられている名作です。

筆者のエミリー・ブロンテさんは、長編小説としては、この一作のみのを発表されて、わずか30歳の若さでこの世を去ります。

そのせいでもないでしょうが、世界中で訳され、何十万、何百万冊という『嵐が丘』が刷られました。

その後、沢山の小説や映画の中で『嵐が丘』の引用や、小説そのものが登場したりします。

さて、本編ですが、日本でも数人の訳者さんが訳されており、色んな意見がありましたか、「河島弘美さんの訳が読みやすいし、誤訳が少ないのでは?」との評判だったので、こちらを借りました。

上下巻合わせて600頁以上にわたる長編小説なのと、登場人物が少ない割に、ほとんどが親戚なため、苗字と名前がよく似ていて、初めの方は関係性を理解するために、家系図を見ながら読み進めました。

1800年代初頭のイギリスの地方の村の話なので、時代背景とか人間関係を理解するのにも時間がかかったので、上巻は特に苦労しましたね。

しかし、下巻に入ってからは加速度的に読むスピードも上がり、スッキリと読み終えられました。

まぁ、感想としては、正直なところ「可もなく不可もなく」です。

「何故こんなに世界中で大ヒットしているのか?」と、あまり理解出来ませんが・・・。

まぁ、名作と言われているものは、とりあえず読んでおきたいので、義務的に読了したという感じですかね?

★★★3つです。