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気分悪し・・・『隣の家の少女』byジャック・ケッチャム

2018年05月19日 | 小説レビュー
1958年の夏。当時、12歳のわたし(デイヴィッド)は、隣の家に引っ越して来た美しい少女メグと出会い、一瞬にして、心を奪われる。メグと妹のスーザンは両親を交通事故で亡くし、隣のルース・チャンドラーに引き取られて来たのだった。隣家の少女に心躍らせるわたしはある日、ルースが姉妹を折檻している場面に出会いショックを受けるが、ただ傍観しているだけだった。
ルースの虐待は日に日にひどくなり、やがてメグは地下室に監禁されさらに残酷な暴行を―。
キングが絶賛する伝説の名作。「BOOK」データベースより


以前読んだ小説の解説で、「ジャック・ケッチャム氏の『隣の家の少女』などが・・・」という記述があり、「スティーブン・キング氏も『ジャック・ケッチャムは私のヒーローだ』と絶賛!」などという記述を見て、「いつか読んでみよう」と思っていました。

この『隣の家の少女』は紹介文に書いてある通り、とても酷い内容です。虐待が酷くて読んでいるのもしんどいです。

「最後はそうなるやろうな」と思っていた通りの展開で、そんなに絶賛されるほどのものでもなかったと思います。

これを読んでいて、あの有名な「コンクリート詰め殺人事件」を思い出しました。

作中の主人公も語っているように、その現場に居合わせてしまうと、正義感とか常識とか、そういうものが吹っ飛んでしまって、流れに巻き込まれるというか、自分自身の内側から別の人格が生まれてしまうような気持ちになるようです。集団心理がエスカレートした感じですね。

いずれにしても、読んでいて楽しい小説ではないので、あまりオススメはしません。

★★☆2.5です。