「心ゆたかな暮らしを」  ~Shu’s Page

小説のレビュー、家族の出来事、趣味の事、スポーツ全般など、日々の出来事をつづりながら、一日一日を心豊かに過ごせれば・・・

東野テイストを少し外した良作『ダイイング・アイ』by東野圭吾

2018年05月08日 | 小説レビュー
〜記憶を一部喪失した雨村槇介は、自分が死亡事故を起こした過去を知らされる。
なぜ、そんな重要なことを忘れてしまったのだろう。
事故の状況を調べる慎介だが、以前の自分が何を考えて行動していたのか、思い出せない。
しかも、関係者が徐々に怪しい動きを見せ始める…。「BOOK」データベースより


職場の同僚のオススメで貸してくれたので、久しぶりに東野圭吾を読みましたが、相変わらず見事な筆力に脱帽ですね!

伏線の回収は勿論のこと、謎が謎を呼び、「おいおい、ちょっと・・・、どうなっていくんや?」と、不安にさせられますが、とても綺麗に無理なくまとめてくれています。

東野圭吾氏の作品を読んでいるんですが、誰か違う作家さんの作品を読んでいるような気持ちになるくらい、いつもの東野テイストとは違う雰囲気でしたね。

少し、オカルト&ホラーがかったミステリーで、なかなか恐ろしいものがありました。そして教訓めいたこともあり、色々と考えさせられましたね。

いずれにしても、「もう残りページがぁ〜(ToT)」って思うくらい、一気にクライマックスまで持っていかれます。

非常に完成度の高い作品でした。

★★★☆3.5です!
コメント
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