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エッセイというよりも、ほぼ絵本『切なくそして幸せな、タピオカの夢』by吉本ばなな

2019年06月08日 | 小説レビュー
『切なくそして幸せな、タピオカの夢』by吉本ばなな

~人生は一度だけ。なるべく幸せでいた方がいい。なるべく愛する人と、おいしく食べた方がいい。
だれの胸の中にもある、亡き両親への思慕と子への情愛をあたたかな筆致でつなぎとめた傑作エッセイ。豪華イラスト付。「BOOK」データベースより


嫁さんから「図書館で借りてきて欲しい」と頼まれて借りてきました。読み終えた嫁さんは「泣いたわぁ~」とのことでしたが、僕にはそこまででした

やはり、母と父とでは、子を想う気持ちのリアリズムに少しのズレがあるのかもしれませんね

エッセイというよりも、「ほぼ絵本」と言って差し支えないほどの文章量です。30分もあれば充分に読めます。

Soupy Tangさんという、台湾在住のイラストレーターが描いたイラストが満載なんですが、僕自身、この画にイマイチ感情移入できませんでした。線がクッキリしすぎているというか、もう少し抽象的にぼやかした感じの画の方が、読者に対して想像の自由度を与えられたと思います。

いずれにしても、子育てに悩んだり疲れているお母さんにはオススメの絵本ですね。

★★★3つです。