第二回G氏賞発表ブログ「悪霊研究」より
2020年3月11日、高鸞石さんが、
ブログ「悪霊研究」にて、
昨年末に俳句5句を募集した作品中から、
第二回G氏賞発表した。そして、
抹茶金魚さんの次の5句がその賞に輝いた。
くちぶえに鳥の文法なき暮春
眼窩に挿してたのしむ指を人という
頁をもがれた鳥がまだ生きているまだ
蔵書千冊すてて枯野のよみがえる
くちびるの渇きとともに焚火熾る
賞を逃した候補作
木村リュウジ
自慰の香の指より白蛾生まれゆく
耳鳴りに金魚の過ぎる姉の葬
ほたるがりふたりそろってひとぎらい
舟という舟は壊れて百日紅
夏野ふとペーパーナイフ越しに兄
斎藤秀雄
翼うしなひ鰯は迷子ずつと迷子
姉妹羽化の気配虫籠のあはひ
骨のきおく岸暮れて海鼠うたふ
島の夜明け古船の貝を鶴群れ食ふ
永遠の雨後のやうなり葱にほふ
自分で選をして高鸞石さんの選評と比較したり、
28人の句群から刺激を得て自分の俳句を書いてみたり、
いろいろと楽める。
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