映画さんぽ シスタマゴの徒然日記

映画大好きな姉妹が、最近観た映画のレビューや日々の出来事を気の向くままに綴っています♪

邦題論(というほどのものではない)

2010年11月09日 | 映画
先日紹介した『ヤギと男と男と壁と』
この邦題は千原ジュニアさんがつけたらしいですね。インパクトがあっていい邦題だと思います

普通は映画配給会社などがつけるのだろうけど、著名な人がつける場合もあるんですね。

映画評論家の水野晴郎さんがかつてつけた『007危機一発』(のちに『007ロシアより愛をこめて』に変更)なんかは有名です。

最近の洋画は原題をそのままカタカナにしたのが多いと言われてますが、原題そのままならともかく、文法的に間違ってたり、原題とは全然違うカタカナのタイトルをつけたりしてわけがわからなくなってるのもあります

ブレンダン・フレイザーの『ハムナプトラ』は、原題とは全然違う王国の名前をつけたために、2作目以降は、ハムナプトラとはなんの関係もない都市の話なのに、タイトルだけが前作のままというおかしなことになってしまいました。
(中国の話なのにハムナプトラとか)

『太陽がいっぱい』のリメイクで、マット・デイモン主演の『リプリー』は、公開前は『エクリプス』という邦題でした。
なんかかっこいいけど、『エクリプス』って覚えにくいよな…と思ってたら、いつの間にか『リプリー』と改題されていました。

今、トワイライトの続編で『エクリプス』というのが出ていますが、日蝕という意味だそうです。

もしかしたら『リプリー』の当初の邦題は『太陽がいっぱい』の太陽に関連した言葉にしたかったのでしょうか。


その他にも、日本でかっこよさげのカタカナタイトルをつけたために、後でそのタイトルの映画が出てきて、邦題を変えざるを得なかった例もあります。

エディ・マーフィー主演の『ネゴシエーター』は、原題が『METRO』ですが、エディ・マーフィーの役が交渉人の役だったため、この題にしたようです。
けれど、あとで原題が『The Negotiaor』という映画が出てきた際に、もう『ネゴシエーター』とはつけられなくなってしまい、いきなり硬派な『交渉人』というタイトルになりました。

個人的な好みではこの『交渉人』の方が好きですが、エディ・マーフィーの作品がなければこの映画が『ネゴシエーター』と原題のままつけられていたと思います。


邦題でよかったのは、やっぱり『氷の微笑』でしょうか。原題『Basic Instinct』(基本的本能)よりも、ずっとこの映画の雰囲気を表していると思います


やっぱり映画関係者のみなさまには、安易にカタカナタイトルをつけず、センスの良い日本語のタイトルをつけてほしいものですね


ところで邦題についてちょっとした余談を。
清水義範さんの小説に『言葉の戦争』という作品があるのですが、日本が英米豪と戦争状態に入ってしまったという設定で(実質の交戦はなく、冷戦といった感じ?)英語はけしからんということで、映画のタイトルなんかもむりやり邦題にされてしまったという話が入っているのですが…

そのむりやりなタイトルが面白いのです

『ロッキー』→『拳闘士出世街道』
『ランボー』→『正義の乱暴者』
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』→『時空てんやわんや』
『ハスラー2』→『続・撞球漫遊記』
『ダイ・ハード』→『大破奴』

のような感じです。実際にこんなタイトルだったら、イメージ変わりますね(笑)




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする