映画さんぽ シスタマゴの徒然日記

映画大好きな姉妹が、最近観た映画のレビューや日々の出来事を気の向くままに綴っています♪

チラシ噺その10 ターン

2010年11月11日 | 映画
今回は北村薫の小説の映画化『ターン』


  


この映画、実は映画館に観に行かなかったんですね。
あとでビデオを借りて観ました。

公開当時「どーせ日本映画だから…」と全然期待してなかったせいもあるのですが、ビデオを観て映画館に行かなかったことを後悔しましたね

とてもよかったです

北村薫の小説は先に読んでいたのですが、物語はそのままにうまく映像化してありました。

同じ一日を毎日繰り返す主人公という設定は、ビル・マーレーの『恋はデジャ・ブ』と似てますが、違う点は主人公の他の人間が一人もいないこと。

『恋はデジャ・ブ』の方はコメディで楽しめますが、『ターン』の方は、世界にたった一人しかいない女性の孤独感が伝わってきます。

実は主役の女性以外は普通に季節が流れているのです。しかもその女性も、事故のため意識不明にはなっていますが、その世界には存在しているのです。

どうやったら元の世界に戻れるのかわからないまま、日々を過ごしていきますが、ある日突然電話のベルが鳴るのです(他に誰もいないのだから鳴るわけがないはず)

ここから俄然、物語の展開が気になっていくわけです。


主役の牧瀬里穂さんがとても可憐です。

共演の中村勘太郎さんは、小説を読んだ時とはイメージが違うけどとてもはまっていました


大作ではないけれど、きっと心に残る一本になると思います。


ところで、街中に一人しかいない状況の撮影はどうやったのかと思ったら、普通に人がいる状態で撮った後CG処理したそうです。
他の人間をすべて消してしまう技術もすごいですが、同じく街中に一人という同じシーンのある映画『バニラ・スカイ』で、ニューヨークの街を撮影のために借りきったというエピソードは、もっとすごいような気がします

あのニューヨークを映画のために四方八方通行禁止にしてしまうハリウッドはやっぱり偉大ですね(笑)



コメント
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