いったん回復に向かうかに見えた不況は、ドバイ・ショック、円高、デフレによってふたたび先行きが見えにくくなってきました。それに対して現政権がこれからどういう中長期のビジョンをもって国づくりをしていくのかはっきりせず、現代の日本人の心の不安定・不安は続いています。
それに対して当研究所では「持続可能な国づくりの会」と協力しながら、これからの日本の向かうべき「理念とビジョン」の試案づくりをしてきました(これは『サングラハ』第109号に掲載予定)が、もう一方そうした状況を生き抜くメンタル・タフネスをどう身につけるかという課題もさらに大きくなっているように思えます。
今期は、本格的なメンタル・タフネス=「生きる覚悟と死ぬ覚悟」をどう決めていくかのヒントとして、火曜日は『維摩経』の学びと坐禅、木曜日は「生と死を考える」の講座を企画しました。みなさんのご参加をお待ちしております。
火曜講座:『維摩経』を学ぶ 1
於 サングラハ・ミーティングルーム(JR、小田急藤沢徒歩5分)
火曜日 18時45分~20時45分 全6回
1月①12日②26日 2月③9日④23日 3月9日 23日
『維摩経』は、初期大乗仏教の代表的な経典の一つです。
経典の主人公は、現代的にいうと創作上の人物で維摩詰(ヴィマラキールティ)といい、ゴータマ・ブッダと同じ時代の居士つまり在家の仏教徒です。
在家の大商人でありながら、ブッダの弟子たちよりもはるかに深い覚りの境地にあったとされています。彼が病気で寝ているというので、ブッダに命じられて弟子たちが見舞いに行き、維摩詰と問答をするという筋立てを通して、大乗仏教の基本的主張である「智慧と慈悲」がどのようなものかが印象深く語られています。
「和の国日本」の建設を夢見た聖徳太子も注釈書を書かれたと伝えられており、今、研究所にかかわるみなさんと学ぶにふさわしいと思い、初の講義を試みます。ぜひ、ご一緒に学んでいきましょう。
なお、『維摩経』全体を学ぶには6回では足りませんので、今回はその1とし、次期さらに続けていく予定です。
テキスト:コピーを配布します。
*講義の前に30分程度の坐禅を行ないます。坐禅のできる服装をご用意下さい。
木曜講座:生と死を考える――キューブラー・ロスを中心に
於 サングラハ藤沢ミーティングルーム
木曜日 18時45分~20時45分 全5回
1月①21日 2月4日③18日 3月④4日⑤18
良かれ悪しかれ、あまりものごとを深く考えないでネアカ・ルンルンで暮らしていける時代が完全に終わったようです。
また、たとえネアカ・ルンルンで過ごせるように見えた時代にも、人間はまちがいなく生きて死ぬ存在だったのです。
今、きびしくなってきた時代のなかで、しっかりと腹を据えて生き死にするためには、改めて人間として生きて死ぬことの意味を深く考える必要があるのではないでしょうか。
アメリカの精神医学者で臨床の現場を踏まえながら生と死の意味を深く洞察したことで知られるキューブラー・ロスの仕事を中心的なヒントとしながら、さらに、マルクス・アウレーリウス、パスカル、ニーチェ、大乗仏教などの洞察も参照しながら、ご一緒に考えていきたいと思います。
テキスト:コピーを配布します。
参考文献:キューブラー・ロス『死ぬ瞬間』『「死ぬ瞬間」と死後の生』『死、それは成長の最終段階』(いずれも中公文庫)
●受講料は、一回当たり、一般3千5百円、会員3千円、専業主婦・無職・フリーター2千円、学生1千円 それぞれに×回数分です。
都合で毎回出席が難しい方は、単発受講も可能です。
●いずれも、申し込み、問い合わせはサングラハ教育・心理研究所・岡野へ、
・E-mail: okano@smgrh. gr. jp または ・Fax: 0466-86-1824で。
住所・氏名・年齢・性別・職業・電話番号・メールアドレス(できるだけ自宅・携帯とも)を明記してください。