THE WAY

インディアンネーム「生命の声を聞く者」のヒーリングブログ

魂の履歴

2006-05-11 15:00:40 | セッション記録
魂の履歴

今生出会う人は、過去生で深い関わりがあった人とは限らない

出会っても、通り過ぎて・・・一瞬だけしか出会わない人が前世で深く愛し合っていたという事もあるのだ

又、殺しあった仲でも今生深く惹きつけられ、愛する人になるのだ

今回の生で何を体験するかその目的によって人生の人や出来事を設定している



たった2ヶ月の恋・・・それで過去生の残した思いを精算する事もある

彼女が出会ったその男性は格好がよく、今はやりのイケメン風

彼女はどちらかというと目立たない人を持ち上げるようないつも日陰にいるようなタイプだ

二人の付き合いは彼が彼女にチョッカイ出す事で始まった

二人で映画を見て彼が突然メールを見て、仕事と言い出し途中で帰ってしまった
彼女はもういいよ・・・その一言で終わりになる

「私達が出会った理由が知りたい!」
彼女は深い溜息と共にそう言った

私は目を閉じリーディング体勢に入っていった

出てきたのは彼の横顔を見ている彼女・・・
二人は戦争の真っ只中にいた

男同士・・・戦友だった

埃にまみれ、土に穴を掘った所に長い銃を構えている
夜昼休む事は許されない
前線で戦っている

あたりはシーンと静まり彼女は彼の顔を見る
なぜなら、長年一緒に戦ってきた仲・・・彼が相手の陣営に身を投げ出す事はわかっていた
止める事はできない
その横顔が最後になる事は分かっていた
愛しい・・そして切ない別れ・・・ただ黙って彼の横顔を見ていた
彼女はいつも彼の左側・・・彼の左側の横顔を見て戦ってきた

最後も横顔・・・

彼は敵の陣営に自ら飛び込み・・・死んでいった

彼女は生き残った残り少ない一人
彼の家族の事・・・好きな事・・・全部聞いてきた
彼の家族に会う事もなく、彼女はその後一人で死んでいく

後悔が残る・・・あの時自分が助けていれば・・・・

今度は人生の流れの一部分で、彼と出会って彼が幸せなのか確かめたい

もし幸せでなかったら、ほんの少し手を貸そう

それが彼女の意図した事だった

彼は本当に人を好きになった事はなかった
いつも誰かに愛されていたい
お母さんに見捨てられたという思いがトラウマになって
寂しくてハートが叫んでいた

彼の横顔を見ながら、何も言わなくても彼の気持が分かった
言葉は必要なかった
全部、隣にいるだけで分かったから

彼が寂しくて沢山の女性と付き合っている事も

彼女は自分が彼の芯の寂しさを癒す事ができない事を分かっていた

たった2ヶ月だけど、彼の人生を少し覗く事が出来た
どうする事もできない
前世と同じ・・・

でも出会えた・・・それでいい

彼女は深いところで説明が出来ない思いを達成できた事を知っていた

それで満足したのだ
彼女は出会えた事を神に感謝していた

ボロボロと泣きながら彼女は私にこう言った

「彼はいつも私に自分の左に来てほしい。左側にいてほしいと言っていたんです。左にいてくれると落ち着くんだって・・。
だからいつも彼の左側で横顔を見ていたんです。最後の時も彼の左顔でした。前世と一緒だったなんて・・・」

人との関わりは不思議なもの

出会っては別れ・・・又出会う

時を越え、時間も次元も越えて
生き続ける

魂の履歴は、色々な足跡を残す

どんな出会いか・・・又期間が長いか短いかなど関係ないのだ

ただ淡々と生命は流れていく

それが分かれば、今この瞬間を
人との関わりのすべてを
充分に味わおうとするだろう

彼女の生命の声が聞こえていた
「あなたに出会えてよかった」・・・と。