毎日とは言えないがなるべく歩くことを心がけている。40分から1時間程度歩いていつもここで一休みする私の憩いの場所である。風通しがよくベンチに座ってボーとするのが心地よい、今日は風がいつもより強くて木の葉がカサカサと音を立ててにぎわっている。
この感じが大好きだ。
公園にはほとんど子供の姿は見られない。時々高校生のグループと会うことがある。男の子たちが意外と話しかけてきて「婆ちゃん俺たちがタバコを吸うけど見ない事にしてくれ」と言う。
「いつから吸っているの?」・・・・「中学3年位かな」・・・・「おいしいの?」・・・・「なんとなく落ち着くんだよ」・・・・ふ~ん
この年頃は違反のスリルを楽しみたくて少し悪っぽいことがしてみたいんだろうな と思いながら過ごすこともある。
考えてみれば私も女学校の頃一人映画館は違反なのに早退して映画を見に行ったり、喫茶店も違反だったがボーイフレンドとコーヒーの味もわからないくせに喫茶店通いもしていた。違反がばれて母親が呼び出されたこともあった。そんな自分を思い出して高校生の男の子たちと話すことがある。きっとこの子たちも大人になって思い出すだろう今日のこの話を・・・・・
「お婆ちゃんの家の息子たちはどうだった?」・・・・「多分君たちと同じようなことをしていたと思うよ次男だけは…」長男は父親に似て真面目で品行方正型次男は私似で違反型だった。
高校生「じゃあお婆ちゃんは不良女学生だったの?」・・・・「そういうことを不良とは言わないんだよ。ただのぶりっ子なのよ、遊んでもその代わり勉強だけはきちんと上位に居ないと駄目だよ」・・・・話をするとかわいい子供たちである。グループの中の一人の子は両親が居なくてお婆さんに育てられているという。だから私のような年寄りに気軽に話しかけることが出来たのだろう。
周りの木々が震度5弱くらいの感じに揺れ動いている。私は震度5弱しか経験していないのでこう書くしかない。余りに風が強くなったので雨にならないうちに子供たちと別れて帰ってきた。若いぶりっ子たちと話すのも楽しいことだ。