EXILEの『EVOLUTION』というアルバムには、
一昨年9月に行われた、
新メンバーのお披露目ライブのDVDがついてます。
全国で約 10000人が参加したというオーディションの
最終審査に残った6人を交えてのライブの最後に
最終決定したメンバー1人の発表があって
全員でChoo Choo Trainを歌って終わるという
なかなか感動的な内容。
だけど、驚いたのはそのあと。
メンバーとスタッフの名前が連なるエンドロールの最後に、
そのオーディションに参加した約 10000人の
全員の名前がちゃんとクレジットされてた。
するか、こういうこと、普通。
衝撃を受けました。
一列に4名ずつ並べてあっても2500行です。
そうとうな時間がかかります。
いつ果てるとも知れないその名前の列を
呆然としたまま眺めていました。
「ひとりひとりを大切に」とか
「ひとりひとりを尊重して」とか、よく言いますよ。
だけど、オーディションに落ちた人は
落ちた時点で『その他大勢』って
ひとくくりにされちゃうことが普通じゃないでしょうか。
それを、そうしなかった。
ちゃんと感謝の気持ちをこういう形で表現した
リーダーHIROさんの発想に、感動とかを通り越して
衝撃を受けました。なんてこと考えるんだ、この人。
衝撃にはまだ続きがありました。ある友人に
「恥ずかしいんだけど、EXILEにハマっちゃってさ」
とカミングアウトした時のこと。
恥ずかしいミーハーネタで盛り上がったあと
「でも、正直、これには衝撃を受けたんだ」と
このエンドロールのエピソードを語りました。
すると、それまで「マジですか?!」と
大爆笑だった彼女が、急にすごい真顔になり
「今、鳥肌がたちました。それ、すごいことです」と言いました。
「その人、ものすごい辛い経験をしてきた人だと思います。
ものすごい苦しい経験をして、それを乗り越えた人じゃないと、
そういうこと思いつかないと思います」と言うのを聞いて、
今度は、それを言う彼女に衝撃を受けました。
私自身はそこまでは思い至らなかったから。
それがわかる彼女自身が、どれだけ苦しい経験を
乗り越えてきたんだろう、と思わずにいられなかった。
人は自分が苦しい思いをしただけ、
他人を思いやることが出来るようになるということを
心の底から感じさせられた出来事でした。
こんな深い心を持った彼女を、大切にして行こう。
HIROさんがどういう経験をしてきたかの一端は
この本からうかがうことができます。
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