「うっちーも好きな若冲の屏風が山種美術館に来ますよ」と
ミチさんに教えてもらっていながらなかなか行けずにいるうち
終了の3月2日が目前になってしまったので行ってきました。
それにしても混んでてびっくり。
平日の美術館とか神社とかは閑散としてるものと思ってたが
最近は美術館も神社も人でいっぱいのことが多く
みんな美しいもの、清らかなものに飢えているのか?
と思ってしまいまする。
そして、美術館や神社にあまりご縁のなかった方が多いようで
グループで訪れてわいわいと大声で私語なさる方が
けっこういらっしゃってちょっと閉口する。
(Kawii展なので、作品がほんとにいちいちかわいいのだが
「これかわいい~っ!」って一回一回口に出さんでよろしい)
それぞれの場所にあったふるまいを心がけ
みんなが楽しめるように気配りを忘れずにね。
さて、辛口はこれくらいにして
絵画はすべて作者の気持ちがそこに表されているものですが
「かわいい」というくくりで集められた今回なので
「かわいいなあ、愛しいなあ」という気持ちが会場中に満ちていました。
それを見た私たちがきゅんきゅんするから更に増幅されて
ハートチャクラが開きまくりで、なんかちょっと胸が苦しいくらい。
上村松園の描く女性や竹内栖鳳のかえるの美しさが
「かわいい」とはちょっと違う空気をかもしてくれていて
爽やかさに一息つくような感じ。
一番人気の若冲の屏風絵の前は人だかりでしたが
「遠目で全体を見たい」という人が集まった(らしい)瞬間があって
絵の前に貼りつく人がすっといなくなり
遠巻きに囲んだ人たちの「この絵はいいね~」という気持ちが
共鳴しあっているような不思議な一体感が広がった時がありました。
ライブの一体感みたいで面白かった。
そして、屏風絵を見ながらうっちーのタットを間近で見たときみたいに
じわじわと涙がわいてきて泣きそうになる私。
もう、ほんと、やだ(苦笑)
年取ると涙もろくなるってやつなのかしら。
買ったもの
想像を超えて、とてもステキな企画で内容充実な展覧会だったので
全部の絵を連れて帰りたくなり ふだんは絶対買わない図録を購入。
A5かB5のクリアファイルがほしかったので
これは迷わず若冲の屏風絵の物を両方とも購入。
山種美術館所蔵でいつでも会えるとわかりつつ
若冲の伏見人形図がそれこそかわいくてメモ帳と
その絵が1月2月についているカレンダーを購入。
(カレンダー使わないんだよ、その上1月2月ってもう終わるんだよ、と
自分に言い聞かせてみたけどあらがえず とほほ)
そして、上の画像じゃ小さくて全然わからないと思うのだが
山口華陽さんという方の 『木霊』 という作品のレターセットを購入。
この画像よりずっとトーンが低くグリーンがかって、
木肌の文様がもっとリアルに感じられる
神秘的で透明感のあるけっこうな大きさの作品。
Kawaiiとはちょっと趣が異なると思われるが
この作品がものすごく刺さってしまい
思い出すよすがとなる何かがほしいと思ったのでした。
いや~、とても心癒されるすてきな展覧会でした。
教えてくれたミチさんありがとうございました。
会期残り少ないけど行ける方はぜひ。