私が住んでいるマンションの
同じ建物の別フロアに叔母が住んでいます。
小さい頃からとても可愛がってもらいました。
時々お弁当を持って行って一緒に食べながら
おしゃべりしたりしていました。
その叔母が2年前くらいから
ちょっとおかしな様子が見えるようになりました。
同じ話を繰り返す。
甥と甥の子供の記憶がごっちゃになる。
話の時系列がおかしくなる。
でも、なんとなく
高齢者ってそんなものでしょ?と思っていたところ
ここへきて急激にその程度が進んでしまったのです。
数分前のことを憶えていない。
人の悪口が増えた(しかも事実でない)。
外出をいやがって家から一歩も出ない。
覚えていなくてもいい。
忘れてしまってもいい。
私の気持ちだから、と
お菓子や好きなお漬物を持って行ったり
お中元お歳暮を贈ったりしていたのだけど
従弟に「もうそれをしないでください」
と言われてしまったんです。
食べたことを忘れて際限なく食べてしまうので
食べ物を置かないようにしている。
お中元お歳暮を誰も寄こさない、というので
「くれているよ」と伝票を渡したところ
お礼の電話をかけたことを忘れて
日に何回も同じ人に電話してしまうので
もう盆暮のおつきあいは遠慮させてくださいと
みなさんにお願いしている、と。
甥はほとほと困り果てているようで
叔母の困った言動について
1時間以上も話していたでしょうか。
両親なきあと叔母と過ごす時間が
とても心安らぐ時間でした。
子供のころから
自分を可愛がってくれていた人が
まったく別の人になってしまったようで
なんかとても悲しい出来事でした。