映画『リスタート』
品川ヒロシさんと小杉竜一さんの
トークショー付き上映へ行きました。
「里山役の小杉竜一さん、品川監督です!」
という紹介で壇上へ上がったお二人。
「いま里山と紹介されて誰?て思ったでしょう?」
と小杉さん。
小杉さんの役は台本には
「里山」と名前が載っていたものの
誰からも名前を呼ばれることがなく
撮影中は役者を役の名前で呼んでいた監督も
小杉さんの事だけは「小杉さん」と呼んでいたので
その名前は誰からも認知されず。
「あの役を里山と思てたの僕だけなんです。
今日こうして初めて日の目をみました」
映画公開から一か月を経て
初めて明らかにされる事実ww
そこからこれまた名前が出てこない
連れの女性の役名は苗字が里山ではない。
実は二人は内縁関係、
里山は道外から仕事で来ていついた男、
といったストーリーには出てこない
監督の中での設定が語られました。
「トラックの運転手とかそういった仕事。
だから服装が作業着なんです」
脚本家のお仕事の一端を披露してくださいました。
貴重。
クラウドファンディングで
映画を作ることになったという話を聞いて
一番に出資してくれたのが小杉さんだそうで
「じゃあ出てくださいよ」と出演が決定したそう。
『里山』は主人公のゴシップをネタに
執拗にからんでくるイヤなやつですが
最後に生歌を聴いて思わず声援を送るシーンがあり
イヤなやつは他にも演じられる人がいるだろうけど
あの、最後の暖かさは小杉さん(でなきゃ)なんですよ
というのが監督の小杉評。
いやトークを聞いていてもいい人感が溢れていて
心底優しい方なんだと思いました。
しかしイヤなやつの演技には苦労したようで
お笑いの人なので動きもセリフも
無意識にコントのようになってしまうらしく
品川さんが「やってほしかった演技」と
「小杉さんの演技」の違いを実演してくれて
客席大爆笑。
つっこむ小杉さん。
つっこみに笑い転げる品川さん。
トークはずっとこんな感じ。
小杉さん「主演のエミちゃんとスウェイくん」
品川さん「EMILYね」
小杉さん「え、エミリーちゃん?」
品川さんめちゃくちゃ笑いながら
「うん、EMILYね。
楽屋でもずっと間違えてたから直さなかったの」
小杉さん「えええ!」
間違いを訂正せずネタにとっておく周到さww
「思い出した! この話していいすか」
唐突に品川さんが小杉さんの幼少期の話を始めました。
小杉さんは空手少年として道場一と目されていたそう。
ある大会にまったく空手を習ったこともなく
とにかく喧嘩が強いという少年がエントリーしてきた。
勝ち進むのは小杉少年とその喧嘩少年。
品川さん「漫画みたいなストーリーじゃないですか」
決勝で相対した二人。
ところが小杉少年は相手の覇気に
すっかりのまれてしまったそうで
「戦って負けたんじゃないんです。
もう戦意を喪失してしまったんです」
畳のへりに逃げてしまっては
「はい真ん中に戻って」と戻される様子を
やってみせてくれて
これまた品川さんがよじれて笑ってる。
「絶対優勝」と思われていた大会で
ふがいない結果に終わって
結局空手をやめてしまった。
「こんな話をホテルのバーで
二人っきりで聞かされたんですよ」
大笑いしながら話す品川さん。
切ない小杉少年をなさけない表情で
再現してみせる小杉さん。
めちゃくちゃ切ない話なのに
二人が話してるとなんでこんなにおかしいの。
「あのまま空手を続けてたら
今の小杉さんじゃないですよ。
その経験がこの優しさをつくってる」
え、なんかうまいこと話しまとめたけど
ただ思い出したこと言いたかっただけでしょww
こんなふうに笑いっぱなしで
30分はあっという間でした。
SNS公式撮影のあと
客席からの撮影タイムがありました。
太りすぎて腸がおへそから
出てきてしまったという小杉さん。
公式撮影の間は
「腸ヘルニアが出ないように
お腹ひっこめておきますね」って言ってたのに
客席からの撮影にはあえてヘルニアを
見せてくれるサービス精神(^^;
ありがとうございましたm(__)m
(監督が折れ曲がって笑っているww)
劇場のポスターにEMILYさんのサインもありました。