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5月に札幌厚生年金会館に見に行った札響他のコンサート(レビューはさぼってます)に行った時、入り口で渡されたチラシにあった、blastⅡの公演。
なんとなくウワサは聞いていたものの、行ったことがなかったblastをぜひ見に行こうとその日のうちに気持ちは決まった。
元々高校のブラスバンドでトランペットを吹いていたダンナと、中学の時に同じくトランペットを吹いていた私。
ブラス好きなら行っておかなくちゃ、と6月のチケット販売を待っていたところ、発売の一週間前に、実は楽器店などで先行発売前の先行発売をしていることを知って、あわてて電話をした。
それでも時すでに遅し、本当は舞台全体が見渡せるA席中央辺りを狙っていたのだが、もう全公演A席完売。
結局、前から数列目、中央よりやや上手側のS席を手に入れた。
台風の余波で朝から雨降りの札幌。
それでもTOXIC Audioの時とは違い、日本公演が初めてではなかったことと前宣伝が良かったからか、会場と同時にロビーは大勢の人で溢れかえっていた。
(以下、一部ネタバレあり、ご注意を)
打楽器=赤い四角、金管=黄色い三角、木管=青い丸、と呼応させながら次々と展開されていく身体表現と音楽。
アラベスクをしながら、トランポリンをしながら、ステップを踏みながら楽器を鳴らす。
町のお祭りで行進しながらペットを吹くだけでもしんどかったことを覚えている自分としては、それだけでもすごい、と感動してしまう。
動きの基本はバレエ。
学生時代、そう言われながらも最後まで苦手意識が取れず上達しなかった科目だが、こうやって舞台を見ていると確かにその通りなのだと実感する。
何十人ものダンサーが楽器や小道具を持って飛び回っているのに、足音がほとんど聞こえない。
もちろん床のリノリウムのお陰もあるとは思うが、それも鍛えられた身体感覚あってこそのことだろう。
そしてこの舞台に出演している50人もの出演者はみな、バレエを始めとした身体表現のプロフェッショナルな上に、楽器の演奏ができ、しかもとんでもないスタミナの持ち主ばかりだ。
賑やかなマーチの次には、静かなバラード調のソロが入る。
ペットとバトンの息詰まる競演がある。
斜幕が上がって新しい世界が現われたと思ったら、すぐにまたその奥の斜幕が上がって違う世界が現われる。
カラフルな照明、ブラックライトで浮かび上がる足と腕だけの「人」、さまざまに形をかえて予想外の表情を見せてくれる小道具たち。
突如背後から鳴り響くカスタネットに振り返れば、客席からにょきりと現われるパフォーマーたち。
おもちゃ箱をひっくり返したような楽しさと、次になにが起こるんだろうというワクワク感が掻き立てられ続けて目を逸らす暇がない。
幕間にはロビーに出てきて一曲演奏してくれてそれこそ目の前で見られるという、サプライズもあり(観客の男の子が手を取られて連れ出され、照れながらダンスを踊る場面も)。
今回のステージは「図形をめぐる旅」がコンセプトだという。
音楽のジャンルを旅できるだけでなく、ある時は街なかの喧騒、ある時はエジプトのピラミッドの前、またある時は海の中、森の奥、果ては星空の中にまでぐいぐいと連れて行かれる。
そして途中で長いろうそくのようなものを手に舞台へと登場した人々は、楽器・パフォーマンスのパートも様々、人種も様々。
様々な場所に育った様々な人々が、ひとつのものを創り上げて伝えていく、その中には相互理解と平和への祈りが込められているように思えた。
最後は全員で「スウィング・スウィング・スウィング」。
出演者が舞台から降りてきて、お客さんとハイタッチをしながら退場していく。
少人数、楽器は身体だけ、小道具も最小限というTOXIC Audioとはある意味で正反対な、大人数、楽器も大小道具もふんだんに使っていたblastだが、最高の「これぞエンターテインメント!」なステージを魅せてくれたことは共通している。
心がすっきりして元気になれるステージ。
パンフレットの裏には「来年もまた会いましょう」という文字が。
来年も見たいぞ! でも本場ブロードウェイに行って、ショー三昧もしてみたいぞ!
5月に札幌厚生年金会館に見に行った札響他のコンサート(レビューはさぼってます)に行った時、入り口で渡されたチラシにあった、blastⅡの公演。
なんとなくウワサは聞いていたものの、行ったことがなかったblastをぜひ見に行こうとその日のうちに気持ちは決まった。
元々高校のブラスバンドでトランペットを吹いていたダンナと、中学の時に同じくトランペットを吹いていた私。
ブラス好きなら行っておかなくちゃ、と6月のチケット販売を待っていたところ、発売の一週間前に、実は楽器店などで先行発売前の先行発売をしていることを知って、あわてて電話をした。
それでも時すでに遅し、本当は舞台全体が見渡せるA席中央辺りを狙っていたのだが、もう全公演A席完売。
結局、前から数列目、中央よりやや上手側のS席を手に入れた。
台風の余波で朝から雨降りの札幌。
それでもTOXIC Audioの時とは違い、日本公演が初めてではなかったことと前宣伝が良かったからか、会場と同時にロビーは大勢の人で溢れかえっていた。
(以下、一部ネタバレあり、ご注意を)
打楽器=赤い四角、金管=黄色い三角、木管=青い丸、と呼応させながら次々と展開されていく身体表現と音楽。
アラベスクをしながら、トランポリンをしながら、ステップを踏みながら楽器を鳴らす。
町のお祭りで行進しながらペットを吹くだけでもしんどかったことを覚えている自分としては、それだけでもすごい、と感動してしまう。
動きの基本はバレエ。
学生時代、そう言われながらも最後まで苦手意識が取れず上達しなかった科目だが、こうやって舞台を見ていると確かにその通りなのだと実感する。
何十人ものダンサーが楽器や小道具を持って飛び回っているのに、足音がほとんど聞こえない。
もちろん床のリノリウムのお陰もあるとは思うが、それも鍛えられた身体感覚あってこそのことだろう。
そしてこの舞台に出演している50人もの出演者はみな、バレエを始めとした身体表現のプロフェッショナルな上に、楽器の演奏ができ、しかもとんでもないスタミナの持ち主ばかりだ。
賑やかなマーチの次には、静かなバラード調のソロが入る。
ペットとバトンの息詰まる競演がある。
斜幕が上がって新しい世界が現われたと思ったら、すぐにまたその奥の斜幕が上がって違う世界が現われる。
カラフルな照明、ブラックライトで浮かび上がる足と腕だけの「人」、さまざまに形をかえて予想外の表情を見せてくれる小道具たち。
突如背後から鳴り響くカスタネットに振り返れば、客席からにょきりと現われるパフォーマーたち。
おもちゃ箱をひっくり返したような楽しさと、次になにが起こるんだろうというワクワク感が掻き立てられ続けて目を逸らす暇がない。
幕間にはロビーに出てきて一曲演奏してくれてそれこそ目の前で見られるという、サプライズもあり(観客の男の子が手を取られて連れ出され、照れながらダンスを踊る場面も)。
今回のステージは「図形をめぐる旅」がコンセプトだという。
音楽のジャンルを旅できるだけでなく、ある時は街なかの喧騒、ある時はエジプトのピラミッドの前、またある時は海の中、森の奥、果ては星空の中にまでぐいぐいと連れて行かれる。
そして途中で長いろうそくのようなものを手に舞台へと登場した人々は、楽器・パフォーマンスのパートも様々、人種も様々。
様々な場所に育った様々な人々が、ひとつのものを創り上げて伝えていく、その中には相互理解と平和への祈りが込められているように思えた。
最後は全員で「スウィング・スウィング・スウィング」。
出演者が舞台から降りてきて、お客さんとハイタッチをしながら退場していく。
少人数、楽器は身体だけ、小道具も最小限というTOXIC Audioとはある意味で正反対な、大人数、楽器も大小道具もふんだんに使っていたblastだが、最高の「これぞエンターテインメント!」なステージを魅せてくれたことは共通している。
心がすっきりして元気になれるステージ。
パンフレットの裏には「来年もまた会いましょう」という文字が。
来年も見たいぞ! でも本場ブロードウェイに行って、ショー三昧もしてみたいぞ!