社会科学上の不満

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民主主義のコスト

2008-05-26 11:04:27 | 社会常識と教育
 民主主義のコストとは何でしょうか?税金でしょうか?しかし専制君主制でも税金は納めます。税金ではありません。民主主義のコストとは、手続きの迂遠さに耐えることと政治家や行政を監視するために選挙民が勉強することです。
 今の日本を見渡すとこの民主主義のコストを理解でききない方が大多数です。民主主義を獲得するために「血を流していない」ためでしょうか。与えらた民主主義だからでしょう。生まれながらに日本人であれば、成人すれば、誰でも選挙権を有します。ゆえに選挙権のありがたみがないのでしょう。選挙についてマトモに考えようとはしません。ヒットラーが「我が闘争」の中で、有能な者と愚かな者とどちらが多いのか問うています。そして大多数の愚かな者が決める多数決のむなしさを嘆いています。別にヒットラーだけではありません。jsミルは「民主主義は民衆の理性の上に成り立つ」としていますし、ソクラテスやプラトンも衆愚政治の危険性を訴えています。日本も同様の理由で原敬内閣まで制限選挙制でした。
 現在を省みるにもう少し選挙について考えたほうがよいのではないでしょうか。前回の選挙で自民党に2/3以上の議席を与えたのはほかならぬ選挙民です。国民です。その責任を今自分でかぶっているだけではないでしょうか。
 
コメント
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