https://news.yahoo.co.jp/articles/f28c5e36f3d7aed82786ae4687b924989ef98658
昨年10月30日、自転車で横断歩行を走行中の長男・貴仁(19歳)が、飲酒、無免許、無車検、無保険、一方通行を無灯火で逆走してきたブラジル人の車にひき逃げされ、亡くなりました。時速約100キロで衝突された息子は自転車もろともはね飛ばされ、大量の血を流して倒れていたにもかかわらず、加害者は救護どころか車から降りもせず、クモの巣状に割れたフロントガラスの隙間から前をのぞきながらアクセルを踏み込みました。
そして、民家の塀に車をぶつけ、タイヤをバーストさせた状態でさらに逃走。約1時間半後に逮捕されました。病院で対面したとき、息子の頭がい骨は大きく陥没し、いたるところから血が流れ出て、まさに地獄絵図のようでした。おそらく自分が死んだことも理解できないまま逝ったのではないかと思います……〉
私はまず、『いま、どういう気持ちなんだ?』とたずねました。すると彼は、『申し訳ない』と言いました。『では、刑務所を出たら、息子に謝罪に来るように、そして少しずつでもいから、きちんと賠償して誠意を見せるように』そう言うと、『わかった、一生かけて償う。約束する』と言いました。私はそんな彼の言葉を信じ、『約束だぞ』と、面会室のクリアボード越しに、グータッチをして別れたのです」
しかし、「男同士の約束」は、あっけなく反故にされてしまいました。加害者は出所後、一度も眞野さんに連絡を取らず、謝罪も、1円の賠償もすることなく、母国ブラジルへと帰国したのです。
眞野さんは加害者が収監中に民事裁判を起こし、約4000万円の損害賠償を認める判決をとっていました。しかし、逮捕時の所持金7000円で、無保険だったこの男に賠償能力があるはずもなく、その判決文が紙切れに過ぎないことは、最初から承知の上だったといいます。それでも、できる限りの誠意を見せてほしい、そう思っていたのです。
何言ってんだ?」との書込みに座布団3枚。自らの身内が被害に遭ってその理不尽さに喚きたてている。