イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

ネコの幸福にわずかながらも貢献...ネコを愛する人たちが作り上げたネコの天国(見た目はちょっとゴミ屋敷)

2024年11月09日 06時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ

「保護ネコ施設」のボランティア初日です。前回記事のリンクです☟

うちのネコ2匹を見つけた懐かしの保護センターと手放さざるを得ない昨今の驚きのペット事情

施設の周りの牧場のウマ、ヒツジの写真をところどころ挿入します

この施設を運営している女性が1時間半ぐらい買い物に行っている間、ネコとのお留守番をまかされました。役目は「ネコに話しかける」です。

暖房の効いた「ネコ宿舎」の中にいてもいいのですが穏やかな日でしたので、屋外のプラスチック製の肘掛椅子に座りました。なつかしいポップミュージックを流し続けるラジオをかけてくれました。

ネコが次々とやって来ました!感激です。

どのネコも私の膝に上がりたそうでした!早い者勝ちで、小柄なクロネコ、アーネイが膝席を獲得。

前回来た時に膝にちょっとのあいだだけ載ってくれたヨレヨレの毛並みの高齢ネコ、コーニッシュもそばに来て親しみを表してくれました。

つぶれた片耳がくっついてしまった別のクロネコ(名前は忘れました)も私の膝先に飛び乗って先住のアーネイの肩あたりにお尻をのせました。あまり居心地がよくなかったのかしばらくして下りてしまいましたが。

アーネイは飼いネコ候補です。人によくなれていて、もらわれた先でもかわいがってもらえるでしょう。半年ぐらい前にこの施設に引き取られた時は膝にはのらない人見知りネコだったそうです。運営女性とボランティアが少しずつ慣らして「膝のりネコ」に仕立て上げたのです。甘えるネコの需要は高いはず!

耳ツブレは耳の中の器官(三半規管?)が不全でバランスをとるのが難しく障害がすすんで立てなくなったら獣医の処置で安楽死させることになっているそうです。

20歳近いコーニッシュは腎臓病であまり長くないということです。おしっこがでなくなり体がむくんできたらやはり苦しむ前に安楽死...の予定だそうです。

三毛トラのスパローは手が届く位置に興味津々で近寄ってきたので撫でようとしたら大げさな動作で飛びずさりました。虐待経験があるようです。毎日世話をしている運営女性にも触らせない神経質なネコなので今のところ飼いネコ候補にはなれません。

グレーの毛並みは優雅だけど体つきがずんぐりむっくりしたアイザックは他のネコに言いがかりをつけてケンカを売ってばかりいます。もめごとになるとすぐネコ宿舎の自分の区画に閉じ込められます。懲罰というより他のネコの安全のためでしょう。飼いネコ候補ですが他のネコとの同居は難しいかもしれません。

たくさんいるネコたちの保護された状況など詳しく聴いてはいませんがどのネコも重い事情がありそうです。

「話しかける」任務を楽しみました。

飼いネコ候補であってもなくても人に慣れる、人との生活を楽しめるようになるのはネコにとって大切なことですよね。話しかけられることによって安心感を得るのでしょう。

ネコへの愛情が人ー倍の運営女性はずっとネコに話しかけていました。ネコたちも彼女の顔の高さに近づいて話しかけもらいたがっていました。この人のネコのための献身的な活動ぶりには頭が下がります。

ネコたちと1人で残された後、頭の中で考えていることを声に出して積極的に話してみました。ネコたちは返事をしてくれませんが、なんとなく聞いているようなそぶりをします。石のお地蔵さまに話すよりは張り合いがあるかもしれません。

私は家でもネコ2匹によく話しかけます。(もちろん日本語で)私が話したいからです。うちに来て4年以上たつうちのネコたちはこの家で安住の地を見つけ安心しきっているはずなので保護ネコたちのように積極的に話しかけて安心させてやる必要はありません。

夫はテレビのニュースを見ている時や、何か落としたりした時などよく悪態をついて、そばにネコがいると「お前のせいじゃない、気にするな」と言っています。動物に話しかけることによって人間が得るのは「返答」や「理解」ではなく、「連帯感」なんじゃないかと思います。

アーネイを膝にのせたまま、編み物をしました。編み棒の先についた丸い玉が膝のアーネイの頭の後ろにあたるたびにうっとりした顔で編み針を押してきました。「いい気持ちスポット」にヒットしたようです。その場所を掻いてやるとすっかりなつかれました。膝から下りたあとも私のあとをついてきます!

座っているのに飽きたので草取りもしました。(ゴム手袋持参です)黒いゴミ袋2杯分の、オシッコくさい草を抜いてまた座ったらアーネイがまた膝にのりました。他のネコもまた集まってきました。

無料の「ネコカフェ」満喫気分でした!

個人の善意で運営されているこの小規模なネコの保護施設について理解できたことがいくつかあります。それは次の機会に...

小規模なネコ保護施設が日本には多そうですね。英国には全国規模、もと王立も含め大きな機関がいくつかあって支援も多いようですが目立たない小規模施設は少ないですし、どこも...運営難だそうです。

とりあえず週に1度、顔を出し2時間程度いることにしました。次回またご報告します。

 

 

 

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
犬と暮らす日々 (浅井 洋)
2024-11-11 16:33:30
>江里 さんへ
>浅井さんへ... への返信

10万円は 新品の乳離れ(本当はしてない)してると 称して 売っている 最低価格の 可愛い子猫です 
この 売れ残りが 「xx愛護団体」へ 行くのですが
そこから 買ってる人も 愛護団体が 売っているのも 実態は ほゞ 有りません ただ「寄付しろ」の宣伝は 始終あります
返信する
浅井さんへ (江里)
2024-11-11 06:55:46
浅井さん、
え、10万円?ただで引き取って10万円で売る?慈善団体じゃないんですか。雑種ネコですよね??うーん、飼えなくなったネコを原っぱに捨てたり殺処分にするよりはいいのでしょう。維持費に寄付と思えばいいんですよね。でも、10万円?!
返信する
犬と暮らす日々 (浅井 洋)
2024-11-09 20:28:18
社会貢献って
  素晴らしいですね
猫の 行先を 心配して
 猫も 膝にのって
  甘えて 安心したいのでしょうね
広島も 猫犬の 引き取り農園が
 有ると言うのですが
  今一 信用が 置けない気がします
 売ってる猫と 
  大きくなって大きくなって 売れ残りの猫の
   数が 合わない気がします
子猫は 凄く 高いです 10万円はします
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