きみぱんのひとりごと

東京の清瀬市にある、小さな小さなパン屋さん「きみぱん」のブログです!

復活!

2008-05-16 10:37:53 | 家族
大変長らくお休みいたしました…

早くも4週間がたちました。一区切りがついたので、事情をと思いまして、
ちょっと重い話ですが、読んでください。

実は、4月18日に、我が家の大黒柱の主人が、
仕事中に、約5mの高さから、しかも、頭から落ち、
長く集中治療室に入っておりました
現在は、まだ1人では座ることも、食べることも出来ませんが、
一般病棟に移れ、点滴もなくなり、少しではありますが、
しゃべれるようになりました。

入院当初は、「頭蓋骨骨折、硬膜下血腫、くも膜下血腫、脳挫傷、
肺挫傷、鎖骨骨折、肋骨骨折、血胸」と、
たくさん並んでいた、傷病名…
「手術はしますが、経験値からすると、寝たきりの状態になる確立が高いです。
一生普通の生活は出来なくなることを、覚悟してください」
病院の先生の言葉が重たくて、押しつぶされそうでした
 
それが、1ヶ月足らずで、ここまで回復してくるとは、
先生にとっても、予想外の回復力だったみたいです。

今は、事故当日に、脳の腫れを緩和するためにはずしてあった、
頭蓋骨を戻す手術を数日後に控え、だいぶわがままも言うまでになりました。
まあ、わがままが言えるだけ、良いか…とも思いますが…

落ち着いてきたからこそ言えることですが、
この病院に運ばれていなかったら、今頃は…
考えさせられてしまいます。
主人は、幸運でした

しかし、今の医療はすごい
というか、この病院はすごいなのかなあ…

あんな瀕死の重傷患者をここまで回復させてしまう…

先生もさることながら、設備も、そして、看護師さん
高度救命救急センターに2週間ちょっとおりましたが、
そこの看護師さんたちには、本当にこれ以上ないくらい、
良くして頂きました
看護師さんたちは、皆さん若いし、働き者
病棟の様子は、ドラマにあった通りの仕切りのない、
ベッドと機械だらけの空間にたくさんの先生と看護師さん。
手術数日後には、ベッド上で頭を洗っていただきました
しかも、普通のシャンプーとお湯で
シャンプーなんて、想像もできなかったので、
驚いたやら、ありがたいやら、半泣き状態で見守っていました

こんなにお世話になったことは、実は、本人はまったく覚えてないようです…
看護師さんいわく、
「高度救命救急センターにいた時のことは、辛い治療ばかりだから、
覚えていない方が患者さんには良いんです。
私たちは、黒子ですから」…と。
なんていう優しい心遣いなんでしょう

そのほか、もっと色々あったのですが、
書きつくせません…

中でも、お1人の看護師さんから、
入院1週間目くらいに言われた言葉が忘れられません。
「毎日来てるけど、ご主人は私たちに任せておいてね
奥さんが元気じゃないと一番困るのは、ご主人なんだから、
頑張らないでね。辛いときは、無理しないで、頑張らなくていいんだから」

…頑張らなくていいんだ…

肩に入っていた、チカラがふっと消えて
ずっと泣かないで自分なりに頑張ってきた私が、うるっときた瞬間でした
こういう時って、意外とこれからのことや、子供のことなんかで
頭がいっぱいで「泣く」なんてこと、すっかり忘れているものなんですね。
優しくされると、辛くなります…
そして、主人と私の心配をしてくれた、数多くの友人達…
皆さんに感謝しています。本当にありがとうございました。

…まあ、こんなことがありました。
自分の人生の中で、一番大きな出来事になると思います。

「後遺症は、確実に残る、残るけれども、
杖を突いて1人で歩けるようにはなると思います」
昨日、先生から言われた言葉です。
なんて嬉しいこと

また一緒に並んで歩けるなんて、夢のようです

ぼちぼちと、ブログも始めたいと思っていますが、
パンのことを載せられるようになるには、
もうちょっと時間がかかりそうですが、
あまり暗くならずに、のんびりとやっていこうと思います

また時々のぞいてくださいね
コメント (2)
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