物流倉庫で働く人ならイメージがしやすい話だが、製品などはプラスチックか木材でできたパレットと呼ばれる板の上に乗って運ばれる。
板といっても薄っぺらいものではなく、例外なくフォークリフトのツメが入る作りになっている。
汎用性の観点からわが倉庫に限らず「110cm四方」というのが一般的な大きさだ。
わが部署の自動倉庫には1,500枚以上のパレットを収めることができるのだが、高さに関しては150cmまでとなっている。
製造工場などからは「積めるだけ積んだ」ような背の高い状態で入ってくることが多いので、自動倉庫に入れるときには人間の手で積み分けをして150cm以下になるようにする。
自動倉庫に放り込む時に高さがそこそこある場合は、いくらダンボールを交互に組んで積んであるといってもややグラグラして不安定だ。
ずいぶん前にわがエリアの人間で話し合って、そういう場合は外周をストレッチフィルム(いわゆるラップ)で巻いたほうが安全だという話になった。
精密なコンピューター制御で動く自動倉庫といえども決して万能ではなく、物が引っ掛かるなどの異常はけっこう起こる。
安全を考えれば、軽くでも巻いてあったほうが安心だし話としても真っ当だ。
製品そのものは決して安いものでもないので機械を盲信せず最後の詰めは人間がしっかりやるべきだと思う。
ところがそうやって決まっている話をいとも簡単に反故にしてしまうKU氏という人物がいて、せっかく巻いてあるラップをわざわざカッターで切ってしまう。
製品の山が低ければまだ許せるが、収納限界いっぱいに積んであるものでもお構いナシだ。
理由らしい理由はなく、ただ日中のピッキングの際に面倒だからということらしい。
他の誰もが首をかしげて、年長の社員からも言われているのに一向にやめようとしない。
昨日あたりは私がラップを巻き直しているのを見て明らかにムッとしているのが見えた。
KU氏にはよほどのこだわりがあるものと思えるが、安全という大命題を外したこだわりなど何の意味もなく、ヘタをすれば反社的行為と取られても仕方がない。
ある日機械が引っ掛かってダンボール一箱が高いところから落下し、中身の半分以上がダメになったことがあるが、その時の当事者はほかでもないKU氏であり、そのパレットにはラップがされていなかった。
そんな文字通り痛い経験を、しかも何度もしていながら、安全を無視するようなつまらないこだわりを捨てられないというのは、果たして学習能力があるのかと疑わざるを得ない。
よほど私のクルマのATの学習機能のほうがマシかと思えるような「お子様」ぶりには周囲の人間はもはや言葉もないという感じだ。
自動倉庫の経験が誰よりも長いことには敬意を表するにしても、だからと言ってすべてKU氏の流儀が正しいとは限らない。
製品を傷めても自分で弁償しなくてもいいことに甘えているようではいけない。
こんなことではまさに迷惑そのもの、甘やかされてきた今まではいいがこれからはダメだし、ましてや他では絶対に通用しない。
話し合って決めたことさえ大切にできないということだから、いよいよ淘汰される日も近いということなのかもしれない。
板といっても薄っぺらいものではなく、例外なくフォークリフトのツメが入る作りになっている。
汎用性の観点からわが倉庫に限らず「110cm四方」というのが一般的な大きさだ。
わが部署の自動倉庫には1,500枚以上のパレットを収めることができるのだが、高さに関しては150cmまでとなっている。
製造工場などからは「積めるだけ積んだ」ような背の高い状態で入ってくることが多いので、自動倉庫に入れるときには人間の手で積み分けをして150cm以下になるようにする。
自動倉庫に放り込む時に高さがそこそこある場合は、いくらダンボールを交互に組んで積んであるといってもややグラグラして不安定だ。
ずいぶん前にわがエリアの人間で話し合って、そういう場合は外周をストレッチフィルム(いわゆるラップ)で巻いたほうが安全だという話になった。
精密なコンピューター制御で動く自動倉庫といえども決して万能ではなく、物が引っ掛かるなどの異常はけっこう起こる。
安全を考えれば、軽くでも巻いてあったほうが安心だし話としても真っ当だ。
製品そのものは決して安いものでもないので機械を盲信せず最後の詰めは人間がしっかりやるべきだと思う。
ところがそうやって決まっている話をいとも簡単に反故にしてしまうKU氏という人物がいて、せっかく巻いてあるラップをわざわざカッターで切ってしまう。
製品の山が低ければまだ許せるが、収納限界いっぱいに積んであるものでもお構いナシだ。
理由らしい理由はなく、ただ日中のピッキングの際に面倒だからということらしい。
他の誰もが首をかしげて、年長の社員からも言われているのに一向にやめようとしない。
昨日あたりは私がラップを巻き直しているのを見て明らかにムッとしているのが見えた。
KU氏にはよほどのこだわりがあるものと思えるが、安全という大命題を外したこだわりなど何の意味もなく、ヘタをすれば反社的行為と取られても仕方がない。
ある日機械が引っ掛かってダンボール一箱が高いところから落下し、中身の半分以上がダメになったことがあるが、その時の当事者はほかでもないKU氏であり、そのパレットにはラップがされていなかった。
そんな文字通り痛い経験を、しかも何度もしていながら、安全を無視するようなつまらないこだわりを捨てられないというのは、果たして学習能力があるのかと疑わざるを得ない。
よほど私のクルマのATの学習機能のほうがマシかと思えるような「お子様」ぶりには周囲の人間はもはや言葉もないという感じだ。
自動倉庫の経験が誰よりも長いことには敬意を表するにしても、だからと言ってすべてKU氏の流儀が正しいとは限らない。
製品を傷めても自分で弁償しなくてもいいことに甘えているようではいけない。
こんなことではまさに迷惑そのもの、甘やかされてきた今まではいいがこれからはダメだし、ましてや他では絶対に通用しない。
話し合って決めたことさえ大切にできないということだから、いよいよ淘汰される日も近いということなのかもしれない。