霜神社。ここは火焚き神事で有名です。
内牧天神社
享保四年九月廿一日
一 阿蘇谷内牧手永村々の者共霜宮並びに内牧天神社へ風霜留之立願結び置き候に付 願解き之為鶴崎に居り候手すし廻しを雇い右神社内一日宛願解仕り度き由 御惣庄屋内牧弥右衛門書付 御郡奉行衆より仰付けられ候に付 例書相添へ御家老中へ相達し願いの如く仰せ付けられ候事
此の文書で目を引くのは鶴崎から手すし廻しを雇っていることです。手すし廻しは手品師のことで、これも大西村傀儡師一座の者と思われます。この地域では人形浄瑠璃よりも手品に人気があったのでしょうか。或いは浄瑠璃の上演は多人数の興行になるので木戸銭が高くなるという事情があったのかもしれないですね。いずれにしても稲刈りが済んで次第に深まる秋の一日、手品見物を楽しむ人々の晴れやかな表情が想像されます。