べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

ニンジンから宇宙へ

2009-04-06 14:23:51 | CO2を25%削減
家内の友人から頂いた「ニンジンから宇宙へ」という本が私のバイブルになっています。(もう10年以上も前のもので、現在は「Ⅱ」になっているらしい・・)

有機農法に適した土作りをしていくうちに、雑草や害虫は全て無駄なものは無く、大自然の循環にたどり着き、「食」から「健康」や「医療」へと応用が効く事に気づき、実践によってアトピーや難病を解き明かしていったという内容です。

その著者であり、自然農法「なずなの会」を結成した「赤峰勝人(あかみね・かつと)」さんが長岡の中央図書館にて講演されました。
普段は閑散とした中央図書館の研修室に所狭しと人が詰め寄って、熱心に赤峰さんの話しを聞いていました。
ほとんどの人が、自然食品や健康に興味がある人たちばかりです。



講演の模様
PM2:00~4:00の予定が1時間オーバーしてしまった・・
それでも足りないくらいの濃い内容です。
部屋を出て行く人は一人も居ない。





サイン会にて・・・
講師のサインを貰おうなんて、私もミーハーになったものだ




赤峰さんからのメッセージ
(ちなみに、この日付は私の40歳の誕生日でもある)


「土のいのち・人のいのち」

そして、前回の宮脇先生の講演会タイトル・・・

「森はいのち」

何とも偶然とも言いがたい。
大自然からの「いのち」の共通メッセージが今の私にとってのキーワードのようで、それを噛み砕き、伝えていく使命がありそうです。

EM技術(比嘉照夫教授「地球を救う大変革」を参照されたい)も含めて、この3大技術が日本から世界へと医療、農業、林業の革命を起そうとしています。
その共通項は

「共存」

多種多様のものが、同じ場に共存することで大きな力となる。
そして、その場が

「塑性型、崩壊型」

の塑性型で陰と陽、プラスイオンとマイナスイオンが多く存在することで想像を絶する力の源を得ると言うことです。
畑も人体も微生物の世界も全て同じ原理をもって循環している。

実は、陰陽、五行は古来からの自然現象を解き明かす手段であり、昔の人が長い経験を束ねた自然科学の粋である。
現代科学は数学を元に全てのものを数値化することで自然現象を解き明かしてきたのに対し、それ以前に古来からの経験や知恵の蓄積によって確立されてきた古代科学ともいうべき体系があった。

数こそ万物の基であるとした現代科学で、色々な問題が出始め、ようやく古代からの知恵が見直されてきた・・そういった感じがします。

それは、農業や医療、教育に顕著に現れてきています。
食の問題、健康、説明の付かない病気や心の病など・・・
そして、講師の皆さんが口をそろえて言うのは、「自然の方法に見習え」ということです。

建築でも同じことが言えます。個々の部品の寄せ集めということで成り立って壁や基礎に頼った計算法に固執するがゆえに、その解決法は含水率や金物や地盤の強化に注目してしまっているのは、農業で化学肥料や農薬等の対処両方と全く同じです。
伝統構法では、「全体」として柔であったり強度を確保したりしている。
自然に育った木だから一本一本個性があるのは当たり前で、それをどう組み合わせるか、耐久性や強度をもたせるにはどうやったらいいのか、工夫をする。
工夫や努力をしないで、楽な方にいってしまい、能率や儲けに走っているから本質が見えなくなってしまっている。

どの業界も、問題の根源は同じところにあるように思えます。
コメント (2)
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鉄筋終了~コンクリート打ち込み

2009-04-06 13:36:33 | 新築に近い宮本町M邸(越後杉)


本日は快晴。いままで冬型だったり春型だったりした天候も、急に春一色となり、今週は晴れの予報が続きます。

宮本町M邸ではベース配筋が終了し、コンクリート打ち込みも無事終了しました。



竪、横のベース筋が配筋され、鉄筋だらけの基礎になっています。




基礎の脇に植えられた椿が咲いてきました。
春の到来です。




土中梁の部分を先に打っていきます。


バイブレーターは鉄筋とコンクリートのなじみをよくするために掛けます。
掛けすぎるとコンクリートの砂利とセメントが分離して強度が弱くなってしまいます。
今回のコンクリート強度は24N/m㎡です。(一昔前は240kgf/c㎡)

コンクリートの強度や耐久性は、骨材である砂利とそれを接着するモルタルの砂の質で大きく左右されます。
砂に含まれる塩分によって鉄筋が侵食されたりもする。

長岡のコンクリートは砂利、砂、共に良質な材料がそろい、海も遠いことから塩分の含まない日本で一番強い材料でもあります。
信濃川の下流~中流に面しており、これより上流だと砂が手に入りにくく、下流だと砂が細かくなりすぎてしまう。
栗石にする10cm~15㎝の石も適度に揃うので、栗石地業に最適な材料が手に入る地域です。
おそらく、東京や横浜で手に入るコンクリートよりも数段強度が出るでしょう。
関東方面では骨材(砂利)が手に入りにくく、再生砂利(解体したコンクリートを処理したもの)を用いているようです。
(以前、東京で使った土間コンクリートに解体クズが入っていた)

また、長岡から下流の新潟では砂が細かくなりすぎて直ぐに固まってしまうのも難点です。そのために凝固遅延剤を入れなければならず、また海も近いので残留塩分も気になります。



半分終わってきた。




打ち込み終了。
春のおだやかな日での仕事が終わると清々しい気分になります。

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