べんりや日記

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シロアリ出始めました・・・

2009-05-20 10:54:42 | リフォーム奮闘記


本日も快晴。5月の天気は心地良い。
外部工事が進みます。

そして、5月はシロアリが出る季節でもあります。
正式には、シロアリの「羽蟻」が外部に巣立つことで、その家にシロアリが「居た」ことがはじめてわかります。

市街地のお宅から羽蟻が出たと連絡があり、畳を剥してみたら、畳の下はカビだらけになっていて、蟻が入った状態でした。
畳の下地の板にも「蟻道」が走り、穴が開いて床下から進入している形跡があります。



畳の下は蟻の道が走っています


こうなると、床を剥して、床下を見なければなりません。
街中の建物は床が低く、土の上に直に土台が置いてあるのも珍しくありません。
庭の土が盛ってあり、床下の地盤より高くなっていると、降った雨が床下に流れ込んで水が溜まる状態になります。
さらに、通気が悪いと、空気もよどみ、カビが発生します。
木が腐ってくると、その匂いに引かれてシロアリが進入してくる。

羽蟻が飛んで来ると土中深くに巣をつくり、その巣を拠点に15メートルくらいの行動半径で腐った木を食べていきます。
自然界では、腐った木を土に戻すのに当たり前の現象なのですが、これが住宅ともなると、せっかく建てた家が食い荒らされるのですからたまったものではない。

一度、巣が出来てしまうと、そこから隣の家へと行動を広げていきます。
被害にあった家が薬品を撒いて防除しても、お隣さんへ移動していくだけで、巣はそこにある。
最近の防蟻材は環境にも人間にもやさしくなっているので、昔のように長期間は効果が無く、5年くらいで再度撒かないと効き目が持続できません。

餌を撒いて、巣に持ち帰らせ、巣ごと撃退する方法もありますが、これも1年更新で何年かかって巣を撃退できるか分らないところもあります。

どちらにせよ、このお宅では畳を剥いで、床下を露出させ、どのような状態か見極めてから対策をする必要があります。
外壁、屋根、廻りの土の高さを考慮し、雨水が床下にしない方策を考え、通気をよくする対策をしてから、床を貼らなければならない。
根本的な原因を調べてからでないと、また、同じことになってしまいます。
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