今回、熱源に電気を用いた複数の手洗い器への給湯が可能かどうかを調べてみました。
通常はガス給湯器などを用いて給湯をするのでしょうが、室内換気の観点から、どうしても燃焼をしたくないためです。
貯湯タンク式による複数の手洗い水栓への給湯方法
複数個所に電気で給湯を行いたい場合は、「貯湯タンク式」の給湯器でお湯を貯めておき、給湯配管を用いて随時お湯を供給してやるのが普通です。
ただし、高温防止の「湯温設定機能」がついていないと、サーモスタットでお湯の温度を下げてやらなければなりません。
また、配管長さが長いと、末端まで行き着くまでに、お湯の温度が下がってしまう欠点があります。
水栓自体がたまに使う程度だと、配管分の冷めたお湯が出ない限りは、温まらないという現象が起こります。
タンクが比較的大きいので、収納スペースも考慮しなければなりません。おのずとタンクと水栓までの距離が長くなってしまいがちです。
電気瞬間湯沸器を用いた複数の手洗い水栓の案
電気瞬間湯沸器ならば場所をとらず、お湯を貯めておくのに無駄な電力を消費しない。
使いたい分の水を瞬時に沸かしてくれればよい・・
貯湯式タンクよりも小型なので、水栓の近くに設置も可能です。
早速、アクアオートと電気瞬間湯沸器が接続可能かどうかを実験してみました。
電気瞬間湯沸器は「エマックス 5KW」を使用。複数の水栓へ給湯するので、1ヶ所1000カロリー前後を想定し、出力を決めました。
エマックス電気瞬間湯沸器です
事務所の給湯室に仮に実験装置を組みました
自動水栓から水を出してみる・・
◎実験結果
結果は、アクアオートから出る水は温まりませんでした。
自動水栓の水量が、エマックスの作動する最低流量を下回っているため、瞬間湯沸器が機能しないという結末となりました。
アクアオートの吐水口からは勢いよく水が流れているのですが、お湯にはならないのです。
これは何故なのかと考えたところ、
TOTOアクアオートが「節水」だから見た目の水量よりも少ない流量で手洗いの効果を十分満たす
という結論に達しました。(TOTO・・さすが!)
TOTOの節水製品には、TOTOの純正の温水器を使うのがベスト。
すなわち、
湯量が少なくて済む「手洗い専用湯ポット」を導入するのが安価で効果的。
各手洗い器に独立した温水器を取り付ける案
最終的には、この形がベストでしょう。
事務所で実験装置を展開した答えです。
(何をやってるんだか・・)
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