べんりや日記

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ユニットバス入れました

2009-05-28 11:39:24 | 新築に近い宮本町M邸(越後杉)


日中は気温が27度まで上がるそうで、昨日は急に夕立が降ったりで、大気が安定しない状態が続いています。
それでも、上棟以来、比較的良い天候に恵まれている宮本町M邸です。
外部も、ボード貼りは殆ど終わり、瓦屋さんがようやく本屋を葺きはじめることができました。(早く入りたくて、うずうずしていたらしい。耐力壁が不完全なうちは重くしたくないので待ってもらったのでした・・・)

ユニットバス搬入が昨日終了。
最近は職人さんが一人で入ってこなすようになってきました。(今までは殆ど2人とかだったのですが)
ユニット屋さんもコスト削減を余儀なくされているのだろうか?
(しっかり設置費用は前と同じですから・・)

そして、今回のユニットバスは、TOTOで最後の「バスピアKA」を強引に入れてもらいました。
この6月から生産終了となるモデルなのですが、価格、品質共に安定したユニットバスで、特にカウンターの形状が浴槽と段差が無いので、バリアフリー浴室として薦めていたのですが、これで終わりというのも残念な話です。

今後は「SAZANA」シリーズに受け継がれますが、このモデルの引き戸に少し抵抗があります。
引き戸レールの水仕舞で溝からユニット側へ水を抜く穴が一箇所しか空いていないのです。
今までの形状は3ヶ所穴が開いていたのですが、「スプリノ」や「SAZANA」ではデザインを重視するあまり、1ヶ所で対応しています。スッキリしてはいますが、扉にシャワーで水をかけるとなかなか水が掃けない。最悪、洗面脱衣室側に水があふれてしまいます。

これは、昨年のユニットバスのリフォームにて発覚したのですが、最新式の「ぬめりま栓」で洗浄液を噴射したのが、扉にかかり(扉にかかることで意味があるらしい)その水が溜まって、部屋側へあふれ出てしまったことがありました。

通常、建具の引く場所は洗濯機が置いてあるのでわかりずらいし、新築物件では試運転もしないので、このような現象は滅多にお目にかかれないのかも知れません。
工事中で、木屑がレールに入っていたのもありますが、長時間の使用ではゴミが溜まることも考えられます。

そして、レールに1ヶ所しか穴が空いていないことが判明し、メーカーに何度も問い合わせたのですが改善はしてくれず、建材屋さんと話し合って、レールにもう2ヶ所穴を開けてもらい、対応しました。
それからは、スムーズに水が抜けているようですが、お客さんには

「ぬめりま栓」を使うときは、くれぐれも注意して使ってください。

・・と、説明しています。新製品って、どこか見落としはあります。
今後、そういった事例が多発すれば、メーカーも対応せざるを得ないのでしょうが、KAシリーズが廃盤になった以上、SAZANAシリーズでは引き戸(1、2枚引き)にすす場合は、施工時に2ヶ所穴を開けてもらうか(メーカーには黙って・・ばれると保証してくれなくなります)、3本引きの引き戸にするかの対応をしていかなければなりません。

ユニットバスの引き戸だけでも、これだけこだわる要素があります。
常に、観察をし、どうすればいいのか考えながら行動、施工をすることを怠らない。それが大工や設計の醍醐味です。






ユニットバスを設置する前に、サッシ廻り、壁廻りを断熱、防水シート施工をしておく必要があります。



断熱材と防水シートで覆われたユニットバスの設置場所


右側の壁にも断熱材を入れていますが、これは「音」を吸収するためです。
今回は、省エネルギー等級「4」を目指しているため、壁にはグラスウール16kg品100㎜を入れ、天井は、普通のグラスウール(10kg品100㎜)を二重に入れています。

ユニットバスだけでも「魔法瓶浴槽」みたいになっていますが、保温パック無しでもこれだけ断熱材を入れれば暖かい浴室となるでしょう。

我が社では通常のリフォームの場合でも、このように断熱材で覆った工事を標準で行っています。
みなさん「暖かい」と好評です・・・が、今までのタイル浴室に比べれば暖かいはずですが・・(バリアフリーだしね)




窓廻りは防水シート施工を行いました


この、シートで密閉するのにも抵抗はあります。
なんだか蒸れる気がするのよね・・
どこからか逃げ場を設ける必要があると思います。
(外側ダイライトなので、自然に抜けると思いますが・・)

1階床の場合は、下地合板を張る前に防水シートを張ると、合板との間に湿気が溜まるような気がします。自然と蒸発してもらえればいいのですが、そこからカビが発生しないか心配なところもあります。
それは、リフォームとか、長期間使用しないと分らないところでもあります。

日本海側は、(太平洋側に比べ)湿気が多く、カラッとした日が少ない特徴があります。
最近では、温暖化の影響か、梅雨時期に暖かく湿った空気が入りこむようになってきています。
そういった気候風土に合った施工をしていかないと、思わぬ落とし穴が出てきます。
完全乾燥させた材料を持ってきても、大気中に水分があるので、含水率が18%まで戻ってしまう。(梅雨時期ならもっと上がると思います)
そういった状態で、密閉してしまうと、水分が壁や床に閉じ込められてしまう。

完全に密閉しないで、ある程度は通気によって乾燥を促す工夫も必要かも・・
構造用合板だけで、防水シートを張らなくてもいいという仕様もあるようなので、そちらを採用しようかな・・・
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