べんりや日記

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1階 荒床施工

2009-07-31 11:52:32 | 新築に近い宮本町M邸(越後杉)


梅雨に入っても雨が殆ど降らない日々が続いています。本日も気温は30℃まで上がらず、過ごしやすい日となっていますが、8月になろうというのに、この気温では農作物への影響も懸念されます。

お盆近くまで梅雨が長引き、残暑が厳しくなるのでは・・・
例年に比べて2週間ほど遅れが出ている状態なので、では、カレンダーを2週間ずらせば季節は同じではないかと言われれば、その通りかもしれませんが、日照時間は夏至から1ヶ月経っているので(日の出は遅くなり、日の入りは早くなっているため)短くなっており、気候自体のズレが生じると、どのような影響が出るのかは予想がつきません。

積乱雲の急激な発達によるゲリラ豪雨やF3相当の竜巻発生が頻繁になれば、これまでの設計指針の改定も必要となるでしょう。
集中豪雨による増水に対応して床を上げるとか、浸水しても断熱性能を保持できる断熱材に切り替えたり、屋根葺き材、屋根の構造強化など・・
住宅側からの提案もあると思います。


写真は宮本町M邸の1階床下地の様子です。
もう、フロアーも張っているので見えませんが・・・・



大引(おおびき)はベタ基礎にアンカーを打ち込み、
全ネジボルトにて締め付けています。


鋼製や樹脂製の根太束が主流となっている中、あえて木製の束にしてしるのは、「床鳴り」が気になるからです。
床鳴りといっても、フロアーのキシミではなく、床下地全体が「ボコン」と入ったり、鋼製束が「ギコギコ」言ったりするもので、昔採用したときに気になったので止めて今までの方法に切り替え直しています。

木製束の場合は、コンクリート面との縁を切る必要があります。
コンクリートの水分を吸った木部が腐って、シロアリを呼び寄せます。
昔は防腐剤を塗ったものですが、最近はフェルトを挟むことで縁切をしています。
(土台の場合と同じ)

今回は、ちきゆう住宅仕様なので、大引の下は40センチ確保し、人が後で入って点検できるようにしてあります。
大引は県産杉の4寸角で、桧と同等にD1樹種に区分けされて、そのままで防蟻性能がある材質です。
土台は強度が要るので、桧にしていますが、それ以外の強度の要らない材料では杉を使えば、床下に防蟻剤を塗らなくても済みます。
なるべく薬品を使わないために、こういった材料を使うことをすすめています。



大引の上に根太を並べます


根太を並べた状態


1階根太も樹種は県産杉で、強度を補うために1サイズアップして4.5センチ×7.5センチにしています。
(米松だと通常は4.5センチ×6.0センチというところでしょうか)

この根太の間に断熱材を入れ、構造用合板12㎜を貼って、荒床とします。
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