中島町H邸の土地の地盤調査を行いました。
地盤調査をするのは、はじめてです。
地盤調査をすると、地盤改良を薦められるのかと思い、あまり手をつけなかったのですが・・
我が社の場合、ベタ基礎が標準なので、あまり地盤調査をしても意味がないと思っていました。
が、再来年の秋より、瑕疵保障保険加入が必修となるため、どうしても地盤調査を避けては通れなくなってしまいました。
瑕疵保障を受けるには、地盤、基礎、建物の金具、屋根の雨仕舞を査定し、保険をかけるのに適正かどうか審査されます。
審査に不合格だった場合は、保険が適用されません。
まだ2年の猶予がありますが、「金物を使わない伝統構法」の仕様が整備されていないのが現状で、現段階では不合格になる確率が高い。
でも、これをクリアーしない限りは、伝統構法を残していくことはできません。
だめもとで、申請してみようかと思っています。
うだうだ考えているよりも、行動し、何が問題になるのかつきとめ、改善していけばよいと思っています。(でも、金物だけは使いたくない)
この土地は、地縄張りの際、鉄筋が刺さらないくらい表面は硬く、表層をなるべくいじらないようにすれば、地盤としては良好です。
地盤調査の結果は、建物の四隅と中央の5点で調べ、3.5~4mくらいのところで硬い支持地盤に到達したそうです。
その中間にやわらかい層があるとのこと・・
中島町は昔は信濃川の中州だった所で、石の層の上に、泥や砂などが堆積したのでしょう。
柔らかい層があることを利用すれば、地震のときにクッションがわりになってくれます。
わざわざ、杭等を打って支持地盤に基礎を到達させると、かえって地震の衝撃が建物に直に伝わって被害が出ます。
田んぼなどに浮かぶ船のようなベタ基礎として、建物をバランスよく設計してやればよい。
長岡市より下流側は全てそういう土地で、そういうのを前提にした基礎づくりを行っています。
・・でも、良く考えたら、ウチの建物、基礎がなくても平気なんだけど・・
石の上でもいいと思います。伝統構法だから・・
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