本日は晴れましたが、昨日までは台風20号の接近により、激しい雨が降ったりしました。風はないものの、美沢町N邸のこれまで組み上げた構造が濡れてしまったのは残念です。
それでも、台風が直撃しなかっただけでも喜ばなければならないか・・・
木組みの大変な1階部分は組み上げていたので、3日間晴れ間が続き、大勢に影響が出なかったのは幸いです。
濡れた材料も、屋根を塞ぎ、本日は乾いていました。
一度乾いた材料は、よほど雨にさらさない限り、乾きが早いものです。
大黒柱まわりの絡み。
四方から梁、桁が差さり、シャチ栓にて固定しています。
際の通し柱も、梁が差し込まれ、シャチ栓にて固定されています。
こうして、通し柱に絡む横架材を固定してから、土台を下げました。
コーナー部分の通し柱
両方から梁や桁が差さり、打ち出して鼻栓(はなせん)にて固定しています。
更にその下の「差し鴨居」も打ち出して鼻栓を打っています。
上下に固定されるので、横揺れに強い構造となります。
台持継ぎ(だいもちつぎ)です。
このように、梁を上下に食い込ませて、大栓(だいせん)を打ち込んで
固定してあるので、一本の梁のようになります。
正面の部屋の昇り梁を支える「受け」を入れています。
手前は差し鴨居で、小屋組の力を分散するために大きな材料を入れています。
「中引き」(なかびき)は梁と渡りあごにて
直角に組み合わせて、小屋組みの水平剛力を負担します。
また、今回は梁の下に入れて、力を分散することにも使っています。
正面の昇り梁とアール出窓の絡みの部分。
最後に軒桁を載せて終了です。
大栓打ち
梁と中引きを大栓を叩き込むことで、固定しています。
大栓はケヤキで先細りとなっています。
打てば打つほど、太い部分が食い込んでいきます。
掛矢(かけや)で目一杯叩き込んで、下まで貫通します。
木を木で食い込ませて固定することで、ガッチリとした木組みとなります。
この構造の上に、タルキを掛けて屋根下地を作ります。
タルキは雪国仕様で6㎝×9㎝です。(もう殆ど、母屋に近かったりする・・)
上棟式は11月1日(日)です。
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