5月に入って、晴れ間が続くと思いきや、最近は曇がちで涼しい日が続き、少し肌寒いくらいです。
雲の様子から見ると、入梅したような雲の時もあります。
それでも、梅雨前線ではなく、移動性の低気圧に伴う寒冷前線なので、本格的な入梅とまではいかないようです。
最近は6月初旬が入梅となっていましたが、今年はどうなるか・・
宮本町M邸では外部工事が進み、外部ダイライトが概ね入った状態です。
(それだけ観ると、「ダイライト工法の家」と勘違いされそうですが・・)
屋根も下屋は葺き終わり、雨が降っても大丈夫となっています。
外部から見ると、ダイライト工法の家?
下葺材(アスファルト・ルーフィング#940)を葺き終わった状態
「ちきゆう住宅」の場合、
左右の重ねは20㎝以上。
上下の重ねは10㎝以上。
壁との取り合いは25㎝以上立ち上げ。
軒先の鉄板見切りに防水テープを張ります。
西側の下屋はカラー鉄板AT式葺き。
横葺きの場合は3/10以上としています。(下屋)
横葺10m以上の鉄板を多人数で上げました。
中間で継ぐと雨漏りの原因になります。
複雑な屋根は雨漏りのもと・・
極力単純な形状にしていますが、隅木で折り返してくるので、板金屋さんも大変。
十分に施工をして、完全なところで保証機構の検査員を召還します。
外壁貼りはそれからとなります。
屋根工事も、全国で雨漏りの事故が多発しているようで、保険機構からも、「これでもか」というくらいの仕様が要求されています。
また、基礎についても同様で、ベタ基礎については必要以上の鉄筋量を要求しています。
瑕疵保証による「事故」のベスト2が「雨漏り」「不等沈下」で、掛かる費用もダントツ1・2位だからです。
ただし、これで「雨漏り」に100%事故時に出してくれるかと言うと、「強風・大雨」の場合は免責となっています。
基礎・躯体に関しても「震災時」は免責です。
一番、瑕疵が出てくる時が免責というのもおかしな話で、これに入らないといけない制度になってしまっているのも「おかしな話」です。
でも、法律で決まったものは仕方なく、10月1日以降の引渡し物件には、必ず保険か供託をしないと「違法」になってしまい、工務店は今後家を建てられなくなってしまう・・
「10年の瑕疵担保保険」に入っているから、保証機構から保険が出るから大丈夫。といって簡単に家を売っている業者が横行し、保証機構の仕様に沿って施工すれば保険が利く。と思っていたら大間違いの制度。
審査員だって、それほどきびしく指導をしないと聞いています。
他で変な施工をされて、事故が多発したら、負担金も増えてしまう。
これも、姉歯事件、フューザー事件による影響で、消費者保護が大原則になっているからです。
正直に家を造ってきた我々にとっては、ただの負担が増えただけで、結局は、下手な施工屋の尻拭いをしているだけで、倒産して巨額の退職金を手にしていった詐欺師の負担をしているのと同じこと・・
はじめっから、プロとして物が作れないなら、仕事を取るなと言いたいのですが、この業界、「売ったもの勝ち」で如何に会社の印象を良く宣伝し、仕事を取り巻くって下職に一銭でも安く作らせるかが勝負になっているのも、否めない。
瑕疵には保険で対応できる。
住宅って、いったい誰のものなんだろう?
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