住みこみ*著書:『住みこみ』(2007年/ラトルズ刊) 戸田家の一年を写真とエッセイで綴った本のタイトルです。

人の暮らしは時間と共に変化します。それを調整しつつ自在に手を入れられる、ゆるやかな設計を心がけています。

大岳

2009-07-14 13:04:14 | 八王子
(キューピー山)
どの町にも、愛称や俗称で呼ばれ、愛されている風景があるような気がする。

鉄塔右側に見えるのは、八王子でキューピー山。本当の名前は奥多摩三山の大岳山ですが、そのちょっと尖った頂きの形から、キューピーの頭や横顔に似ているという事でこの名前がついたらしい。私は小さい頃、父から「猫山」と聞いていたので、そのようにも見えてならない。尖ったのが耳で、その左側に背中がくぼみ、またお尻がポコっと出ている。後ろ足もデレーと伸ばし、肉球まで見えそうな勢い・・・ちなみに耳が大岳山(標高 1,267m)でお尻が御前山(標高1,405m)猫に例えたなら・・・ですが。

東京では真夏日の昨日。妻の検査入院の病室から見る大岳。いつも見ているはずの山並なのに、その雄大さがこころにしみる。自然の風景・景色って、見るものの気持ちによってその見え方が変わるもの。そしてこれからも、そんな思いの積み重ねでこの風景がますます愛着のあるものになっていくんだろうな~屋上緑化された庭園の草むしりのおじさんをボーッと眺めながらそんな事を思った。そして検査結果が無事でよかった・・・

そういえば、大岳山に一回も登っていないな~いつもこっちから見ているばっかりで、向こうからこっちを見たらどうなのか?気になる~隣りの家から自分の家がどう見えるか・・みたいな感覚。富士山より先に行かねばならない東京の山かも・・・

=戸田晃建築設計事務所=