『あるジーサンに線香を ~若返ったら、あなたはもう一度恋をしてみますか~』
という舞台を観劇してきました。
出演:モト冬樹・山本陽子・おりも政夫・愛華みれ・松原夏海 ほか
作家・東野圭吾の短編小説の舞台化です。
もちろん!
モト冬樹さん目当てではありませんよ(笑)
ゆうちゃん(真飛聖)の相手役だった
元宝塚花組トップ娘役、桜乃彩音ちゃんが出演です。
ゆうちゃん同様退団後もずっと応援していますが、
昨年は一度も彼女の舞台に行けなかったのがずっと心残りで、
今回やっと観劇することができました。
彩音ちゃんの役どころは、
孤独な老人・照男(モト冬樹)が会長を務めるおもちゃ会社の社員。
会長を引退させようと目論む専務の一派ということで、
善か悪か、と言ったら悪役なんでしょう。
ストーリーは、サブタイトルの通り、
たった一人の身よりである妻に先立たれた87歳の照男が
医者(おりも政夫)から若返りの実験台にされ、
20歳にまで若返り、
若返りの間、女医(愛華みれ)や病院の売店員(松原夏海)に恋をします。
ですが、幸せはあっという間に去り、
急速に元の老人に戻った挙句、
死期も早まってしまいます。
幽霊となって照男を見守る妻・扶美役が山本陽子さん。
二人のセリフのやり取りも面白かったし、
モトさんとの夫婦役も違和感がありませんでした。
センスのよい、シックな色柄の和服を上品に着こなし、
大女優のオーラを放っている山本さんはさすが。
老人に戻った姿を見られたくなくて、
自分の前から姿を消した‘照彦’を思い
悲しみにくれる夏海ちゃんを
優しく包む演技がとても素敵でした。
難しい役柄の愛華さん、
悪役医師のおりもさんの熱演にも引き込まれました。
個人的には、
元花組トップスターの愛華さんと彩音ちゃん、
花組先輩・後輩の共演は嬉しかったです。
AKB48卒業後初舞台だという夏海ちゃんは
病院の売店員をしながら
メジャーデビューを夢見る歌手役。
コンサートで歌を歌う場面(生歌ですよ~)の後、
照彦(=照男)から
「(歌が)危なっかしくて、なんか支えたくなっちゃうよ」
とかなんとか言われてた(笑)
実年齢は60代のモトさんの
20歳の若者演技も見ものですかね。
彩音ちゃんに関して言えば、
役柄的に、特に目立つ場面というのはなかったのですが、
私にとってはサプライズが二つありました!
その1。
彩音ちゃんのダンスが見られたこと。
それも2回も。
女医と40歳の照男がデートしたクラブで踊る女の子役で。
回想シーン(ダンスホール)で踊る女の子役で。
退団後初めて見る彩音ちゃんのダンス。
当然ながら、
その場で踊る人たちの中で群を抜いてました。
まさか見られると思わなかったので嬉しかったな~。
その2はこれ。
専務とともにお見舞いにやってきた社員の彩音ちゃんが持っていた紙袋。
あれ?
これって?
わが地元の和菓子屋さんの紙袋です。
(東京のとある百貨店に出店しているので)
誰か出演者の楽屋見舞い?
(劇中、「黒糖かりんとうの名店」ってことになっていたけど、
確か、かりんとうは扱ってなかったよね?)
普段よく利用するお気に入りのお店の袋を彩音ちゃんが持っていた、
というのは、ファンとしては嬉しいことです。
たぶん、こんなことで喜んでいたのは私だけですよね。
モト冬樹主演ということで、
コメディ風味満載かと思いきや、
ところどころアドリブや
プッ、な所もありますが、
若さとは?
人生とは?
夫婦とは?
死とは?
と、たくさんのことを考えさせられる、
物悲しい物語なのでした。
若さを再び得た後に、元の老人に戻り、
死の恐怖におののく照男が心のよりどころとする存在が扶美。
ラスト、仕事にかまけて、
妻をないがしろにしていたことを
照男が心から詫びるシーンには涙腺決壊・・・
中高年は、
きっとより深く感じることのできる舞台なのではないでしょうか。
今回は再演ということでした。
もし、再々演があり、
また彩音ちゃんが出演するとなれば、
ぜひ観劇したいと思います。
今公演は8日が千秋楽です。
(博品館劇場は、「トイパーク」というおもちゃ屋さんの中にあります)
銀座は歩行者天国でしたが、
ここまで来る方は少ないのか、
寂しい感じでしたね。
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