昨日は息子を連れて
足利市立美術館へ。
美術館へ行き
展示についての感想を書く、
という美術の宿題のためなんですが、
息子が興味を持ちそうな展示であることと
せっかくなので私が見ても面白い展示、
ということで選んだのが
「風景のかたち -前田真三と現代日本の風景写真」展です。
前田真三(まえだ・しんぞう 1922-1998)は、1960年代、信州や奥三河をはじめとする、
日本の原風景ともいえる里山の景観のほか、樹木や水などにまつわる各地の風景を写真作品として発表し、
1970年代以降は北海道・美瑛町の丘陵地帯を主要なモチーフに加えて、数々の代表作を遺しました。
前田の作品では、撮られた風景自体の美しさを生かしつつ、造形的な構図と色彩をもとに画面が一貫してつくり上げられており、
そこには絵画にも通じる美が表されています。
撮影の対象は、自然の姿だけではなく、農耕や林業など人が自然と関わって生まれた景観の中にも数多く含まれています。
そうした風景の中に美しさを見出す視線と、画面に美を生む創造力が融合した前田の作品は、まさしく日本の風景の原型を体現しています。
それらは、私たちが暮らす国・日本の美を再発見するきっかけとなるに違いありません。
合わせて本展では、前田真三の写真に見られる風景の造形性をテーマに、1980年代から現在にいたるまでの、
9名の現代日本の写真家による風景写真を展示します。
独自の視点と手法をもって表されるそれぞれの作品は、各々の風景観や写真観を示しつつ、画面にはたしかな造形性を感じ取ることができます。
そして、その多彩な風景の姿は、私たちが普段接しながら見過ごしている世界の美しさを気付かせ、
風景に対する新たな視点を観る者にもたらしてくれるでしょう。
(足利市立美術館・HPより)
よくぞ夏休みにしてくれました。
でなかったら、
きっと足利の美術館の展示までは目がいかなかったと思います。
ラッキーな出会いに感謝です。
今回の展示は「風景の造形性」をテーマに
前田真三の写真が67点、
他の写真家9人の写真が51点。
前田真三の写真は
「故郷・八王子の風景」
「美瑛・丘の情景」
「原風景のかたち」
「水の情景・樹の情景」
4コーナーに分かれた展示。
風景自体の美しさを活かしつつ
美意識に基づいた色彩・構図の美しさを持つ前田真三の写真は
観ていてとても心地よく
かつ心に響きます。
少しでもこういう写真に近づきたい、
と思う一方
己の写真のつたなさを実感してしまいましたが、
風景写真がますます好きになりました。
最近、初めてづいていますけど、
初めて訪れた足利市立美術館。
展示に関連したプログラムやワークショップ
(今回は出品した写真家が担当されます)も多くて、
なかなか頑張っています。
場所もわかったし、
面白い企画展があれば
積極的に行きたいと思います。
マンションに併設された美術館は
全国的にも珍しいそうですよ。
会期も長いので
お近くの方、
写真が好きな方
ぜひお出かけください。