TRANS.Bizより「ソシュール」の『一般言語学講義』と思想とは?記号の意味も を紹介します。
目次です。
- 1 「ソシュール」と『一般言語学講義』とは?
- 1.1 ソシュールは「近代言語学の父」
- 1.2 学生のノートがまとめられた『一般言語学講義』
- 1.3 チョムスキーは「現代言語学の父」
- 2 「ソシュール」の思想とは?
- 2.1 「構造主義思想」に影響を与えた
- 2.2 「ラング」と「パロール」
- 2.3 言葉は「意味を表す記号」
- 2.4 アナグラム研究
- 3 まとめと<入門>本の紹介
このブログでソシュールは次で取り上げています。
哲学入門53 ソシュール 言語学
ソシュールは、ある意味哲学を変えました。
それまでの哲学は、言語=理性 がその基礎にありました。
ところが、ソシュールは、言語の脆弱性を主張しました。
確かにそうで、言葉があって初めて識別できるのです。
例えば次をご覧ください。
これは『和食大辞典』https://www.colordic.org/w の一部です。
私にとっては、「薄桃色」「黄土色」でしかありません。
しかし、言葉(名前)があることで、それぞれの色に「存在」が加わったのです。
これが、ソシュールによる「未分化の世界が、言葉によって分化される」ということなのです。
以上を踏まえて、ぜひご覧ください。
まとめを紹介します。
ソシュールがジュネーブ大学で行った3回の講義が『一般言語学講義』として出版され、そこに書かれた理論が近代言語学の基礎を作りました。その研究方法は1960年代からヨーロッパで流行した構造主義思想にも影響を与えました。言語学界においては、1960年代後半からチョムスキーの変形生成文法が注目を集めました。
そもそも、人間はなぜ言葉を使ってコミュニケーションが行えるのかという、言葉の本質について考えてみることは、一般のビジネスパーソンにとっても新たな発見を秘めているかもしれません。
「言葉」についての認識を新たにしてくれるソシュール入門には以下の本がおすすめです。本書は「一般言語学講義」で示された学説が具体的に解説されています。