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【音楽ガチ分析】ベートーヴェン『月光ソナタ』第3楽章 ~ これは最早EDM、ヘヴィメタル。現代と同じ感覚のカッコよさ

2023-09-10 06:50:29 | 音楽雑感&関連サイト

【音楽ガチ分析】ベートーヴェン『月光ソナタ』第3楽章 ~ これは最早EDM、ヘヴィメタル。現代と同じ感覚のカッコよさ

〈ベートーヴェン(Beethoven)〉 「楽聖」の異名を持つ、音楽史において極めて重要な作曲家の一人。 18世紀末~19世紀頭ごろを生き、古典派に分類される。 晩年は聴覚を失いつつも、重厚で重みのある音響を築いた。

〈総評〉

【楽式】 ・典型的なソナタ形式。  →激しい第1主題と妖艶な第2主題によるメリハリ。  →終結部が充実している。

【リズム・拍子】 ・スタッカートのきいた低音が進行感を生み、疾走感がある。

【メロディ・和声】 ・やはりメロディは旋律感が薄い。  →第1主題はただのアルペジオ、第2主題は変奏されるにあたり抽象化されていく。 ・見事な循環形式がみられる。  →第1楽章の第2主題がところどころにちりばめられている。  →冒頭の低音位の動きや、第1主題のアルペジオの音形も第1楽章由来。 ・ナポリのII(-II)が効果的に用いられる。  →短調のVIが-II調のVとなることを利用し、-II調への部分転調も行う。 ・直截な diminish の響きが効果的。

【表現】 ・属音に対しての意識が強く、属音保続や第5音高位(5高)に始まる/終わるような旋律が多い。  →硬質で力感のある音になっている。 ・旋律はやはり要所でオクターヴ重複され、強調される。

 


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