1928年の張作霖の爆殺事件はソ連の特務機関の犯行だ
張作霖爆殺事件は関東軍の河本大佐ではなく、ソ連の特務機関の犯行であるとの記述が世界的ベストセラー「マオ―誰も知らなかった毛沢東」に引用され、一躍名が知られるようになったドミトリー・プロホロフ氏。氏が拠点として活動するロシアのサンクトペテルブルクを訪ね、新説を提唱するに至った過程と、当時のソ連と中国の状況など、事件のバックグラウンドをお聞きしました。
ドミトリー・プロホロフ氏
1961年レニングラード(現在のサンクトペテルブルグ)生まれ。ソ連国立ゲルツェン記念名称教育大学歴史学部卒業。旧ソ連、ロシアの特務機関に関する著作を多数執筆。著書に『GRU帝国』『KGB ソビエト諜報部の特殊作戦』『ロシアの対外諜報』などがある。