中国全人代が開幕しました。
・ 中国の国防費 危うい軍拡いつまで
・ 家事の負担 自分流で見直す機会に
・ 中国全人代開幕 見直しを迫られる強権路線
・ 給与買い取り 新手のヤミ金融に注意したい
・ 給与買い取り 新手のヤミ金融に注意したい
・ 抗原・抗体検査 特性踏まえて有効活用を
・ コロナ下の中国全人代 「強国路線」を見直す時だ
・ 成長率目標見送った中国の危機意識
・ 介護体制の維持に万全尽くせ
・ 中国の全人代 香港抑圧法案を撤回せよ ウイルス禍でも軍拡なのか
・ 安倍政権の迷走 国民と向き合わぬ末に
・ WHOと米中 結束が最良の防疫策だ
※ 全社が中国を取り上げました。
読売です。
北京で開幕した中国の全国人民代表大会(全人代=国会)で、国内総生産(GDP)の成長率目標の提示が見送られた。李克強首相は「経済・貿易の不確実性が非常に高く、発展が予測困難な要因に直面している」と述べた。
全人代での政府活動報告で成長率目標への言及がなかったのは、極めて異例の事態だ。経済活動をどこまで立て直せるのか、現時点で見通せないのだろう。中国がコロナ禍で受けた打撃の大きさを如実に示している。
習近平政権は、6%前後の成長を通じて、今年のGDPを10年前の水準から倍増させ、農村の貧困を撲滅するという目標の達成を見込んでいた。来年の共産党創設100年を前に政権基盤を強化する戦略は大きく狂ったと言える。
李氏は巨額の財政出動で景気の下支えと雇用の安定を図る方針を示した。中国経済の停滞は世界全体に波及する。失業者増を抑え、生産と需要を回復させるためには、包括的な政策が必要だ。
理解に苦しむのは、この状況下でも軍拡路線を堅持していることだ。今年の国防予算は前年比6・6%増の1兆2680億元(約19兆2000億円)で、過去20年間で10倍あまりに膨らんだ。
米国との軍事的、経済的対立が激化するなかで、国民の愛国心を鼓舞し、求心力を高めようとする習政権の意図がうかがえる。
中国は政権への批判を強権的な手法で押さえ込んでいます。
しかし、それが続かないのは歴史が証明しています。
強権政治は続かず、その国家は必ず滅びるのです。